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フェイクと詐欺があふれる時代に池上彰が怒った——SNS型投資詐欺とニセ警察詐欺の深刻実態《日本は対策がまだ甘い》

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池上彰さん
愛知県警のYouTubeで「私は投資の商品の宣伝なんかしません! 」と呼びかける池上彰氏(画像:YouTube「愛知県警察公式チャンネル」より)

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「法律は、社会の最低限のルールに過ぎません。不条理な世の中を生き抜くための本当の武器は、あなたの外側にあるルールではなく、あなたの内側にある教養と倫理です。
かつての日本人は「お天道様が見ている」という言葉を大切にしてきました。誰が見ていなくても、自分の良心に恥じない生き方をする。この気骨ある生き方こそが、迷いの中にいる私たちにとっての、もっとも確かな処方箋になると私は信じています」
そう語るのはジャーナリストの池上彰氏。法の網を抜けるAI犯罪、止まらぬ政治腐敗。憲法公布80年の節目に池上氏が解き明かす「法の限界」と「正義の行方」とは? 本記事では池上氏の著書『法で裁けない正義の行方』より一部を抜粋し、マルチ商法や詐欺、またフェイクの見抜き方について解説します。

SNSで誘導する詐欺が増えている

詐欺は、後から後から新手の手法が登場してくるため、法の整備がなかなか追いついていません。

最近ではSNSを使って投資信託に誘導する詐欺が増えています。LINEグループに誘導され、そこではグループの仲間たちが「こんなに儲かりました」と報告し合っていて、「この人たちの言う通りに投資をしたら大儲けできそう」と錯覚します。

しかし実際は詐欺グループのメンバーが複数のアカウントを使うなどして、「儲かっている人たちがいる」という嘘を演じているだけです。

SNSに誘導するために、有名人を広告に使って人を集める投資詐欺も、急増しました。

私の名前や写真を勝手に使われた投資詐欺も、ずいぶんありました。私は投資に関するセミナーも勉強会も一切していません。明らかに偽者が私になりすまして、投資詐欺のカモにしようとしていて、これは私に対する名誉毀損(きそん)罪や、被害者に対する詐欺罪になり得ます。

【写真を見る】フェイクと詐欺があふれる時代に池上彰が怒った——SNS型投資詐欺とニセ警察詐欺の深刻実態《日本は対策がまだ甘い》(7枚)

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【ニセ池上彰と電話してみたら】

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