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フェイクと詐欺があふれる時代に池上彰が怒った——SNS型投資詐欺とニセ警察詐欺の深刻実態《日本は対策がまだ甘い》

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池上彰さん
愛知県警のYouTubeで「私は投資の商品の宣伝なんかしません! 」と呼びかける池上彰氏(画像:YouTube「愛知県警察公式チャンネル」より)
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以前TBSテレビに協力して、記者がだまされたふりをして私を名乗る複数のLINEアカウントと友だち登録をし、やり取りをする場に同席しました。

あるアカウントでは、「池上先生はお忙しいのでアシスタントの私がいろいろと相談に乗ります」といって、きれいな女性の後ろ姿のような写真を使ったアカウントの人が登場しました。

そうしてメッセージのやり取りをしながら、詐欺に引きずり込んでいくわけです。私にはアシスタントもマネージャーもいません。

別のアカウントに、記者が「本当に池上さん本人なのか」と尋ねたところ、「私にどのように証明してほしいですか? この要求には、結構失礼だと思います」という音声メッセージが送られてきました。生成AIを使って作った音声で、変な日本語を使っていました。

さらに別のアカウントに、記者が「私の横に今、本物の池上彰さんがいます」とメッセージを送ると、1分後に記者のアカウントがグループから削除されました。まずいと思うと、さっさと追い出してなかったことにするというわけです。

また、残りのアカウントに私がビデオ通話をかけてみると、全員応答しませんでした。バレたら逃げつつ、いろいろな人になりすましながら、詐欺を続ける気なのでしょう。

投資詐欺に名前と写真を使われた怒り

こうした状況で、長野県警の詐欺防止のための動画広告に、ボランティアで無料出演しました。「長野県内で、池上さんを使った詐欺がたくさん発生しています。長野県出身者として協力してください」と頼まれたのです。

(画像:YouTube「長野県警察公式チャンネル」より)

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【「あなたに逮捕状が出ています」が手口】

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