「電話アポとか非効率すぎますよ」言い訳と"やらない理由"が多いエリート新人が入社半年でやらかした"致命的失敗"

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当然、Bくんはなかなかアポイントを取ることができなかった。運良く取れても、自身のスキルや経験のなさを変に取り繕ったり、顧客にやると言ったことをやらなかったり。そのせいでクレームに発展することもあった。

それでもBくんは素直にコールドコールに取り組まずに、Aくんに対して「お前、電話をかけまくってて頑張ってるな。オレは応援してるよ」などと話していた。本当は、上司から評価されるAくんを羨ましく思いながら。

自分のスタイルを変えずにAくんに置いていかれ、Bくんはどんどん卑屈になっていった。

結果が出ないことを、会社や顧客などのまわりのせいにし始めたのだ。そして、入社から半年ほどが経ったときに事件は起こった。

入社半年で新入社員が起こした「事件」

Bくんは鬱屈とし、それに伴い勤怠も乱れていた。

ある朝、始業時刻になってもBくんが会社に現れない。筆者がBくんに電話をすると、「今、アポイント先にいます」と慌てた声が返ってきた。

当然ながら、誰がいつどこに行くか、スケジュールは会社のシステムで確認できる。Bくんにアポイントの予定はなかった。

そのことを言っても、Bくんは顧客のところに来ていると言い張り、引き下がらなかった。

「そんなに言うなら、Bくんを信じさせてくれ。今、ビデオ通話にしてまわりにあるものを見せてくれ」

筆者は、ダメ押しで言った。

電話越しであっても、観念したのが伝わってきた。そして、寝ぐせ頭のBくんとBくんの部屋が映し出され、「すみません。今起きました」と。

結局、人事部と相談した結果、Bくんを買い手側の部署から、売り手側の部署に異動させることになった。異動した部署は、顧客に直接営業をかけるのではなく、提携先である金融機関と連携してM&Aの相談を受けるのが仕事だった。

Bくんは去り際に「意味もなく電話をかけるのより、こっちのほうが向いている」と言っていた。だが、異動した部署でも、Bくんは結果を出すことはできなかった。

くり返すと、成長したAくんと伸びなかったBくんの大きな違いは、失敗を恐れることなく、上司の言ったことに素直に取り組んだということだ。

そして、自分なりに仕事に意味を見出し周囲の協力を得ることに成功したことである。

言わずもがな、失敗そのものは歓迎されるものではない。上司などに迷惑がかかるだろうし、失敗した本人もそれを取り戻すために余計な作業をしたり、それまでの時間をムダにしたりするかもしれない。

しかし、失敗を通じてしか、自分の血となり肉となるような経験は得られない。

失敗であっても、それを経験したことが自信にも繋がっていくし、上司もチャレンジした結果の失敗で部下を責めたりしない。むしろ評価するものだ。

やらないことの理由を見つけるよりも、まずは恐れずに一歩を踏み出す。これが社会人1年目でもっとも大切なことだ。

太田 亮 ハーベス取締役/実務家

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おおた りょう / Ryo Ota

1981年生まれ。リクルートスタッフィング、楽天グループを経て、業界最大手の日本M&Aセンターにて実績を積む。同社でのM&A累計成約は30件以上。楽天では支社長、日本M&Aセンターでは営業部長として、人材育成や事業立ち上げ、行政アライアンス/地方創生、M&A、PMI、財務・法務業務に携わり、MVPや年間トップ成績を多数達成。2025年より現職。かつては寝食を忘れて働いていたが、本来の「ナマケモノ」性分を逆手に取り、ムダをそぎ落とすことで、最短で最大の成果を出すスタイルを確立した。『ナマケモンが教える 社会人1年目の仕事術』(東洋経済新報社)を監修。

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