「取引先の情報を自分の感想付きでSNSに"投稿"」 青ざめる上司の絶望…なぜ無自覚に投稿するのか
では、管理職はどう対処すべきか。
まず、やってはいけないことがある。部下のSNSを日常的に監視することだ。これをやると信頼関係が壊れる。パワハラと受け取られるリスクもある。
管理職がすべきこと3ポイント
管理職がやるべきことは、以下の3つである。
(1)リスクを具体的に言語化して伝える
「SNSには気をつけろ」という抽象的な注意では伝わらない。この記事で紹介したような実例を使い、「こういう投稿をすると、こういう結果になる」と具体的に説明することだ。リアルなシナリオを見せなければ、人は自分ごととして受け止められない。
(2)就業規則やガイドラインで明文化する
「暗黙の了解」では組織を守れない。SNS利用に関するガイドラインを策定し、入社時に説明する。守秘義務の範囲、会社名を出す際の注意点、取引先に関する投稿の禁止——こうしたルールを文書にしておくべきだ。曖昧なまま放置すれば、問題が起きたときに「聞いていない」と言われて終わる。
(3)問題を発見したら、叱責ではなく対話で対応する
部下のSNSに問題投稿を見つけたとき、「何を書いているんだ!」と叱りつけるのは最悪の対応である。本人は悪意なく投稿していることがほとんどだ。「この投稿、取引先の〇〇さんが見たらどう思うだろう」と問いかけ、対話を通じて気づかせるアプローチが効果的である。
この3つを実践するだけで、SNSに起因するトラブルの大半は未然に防げる。重要なのは、問題が起きてから動くのではなく、起きる前に手を打つことだ。
SNSの投稿は、削除しても完全には消えない。スクリーンショットを撮られていれば、半永久的に残る。いわゆる「デジタルタトゥー」だ。
一度の軽率な投稿が、取引先との関係を壊す。会社の信用を傷つける。本人のキャリアにも傷がつく。そのリスクを、管理職は自分の言葉で部下に伝える義務がある。
「あなたのSNSは、あなただけのものではない。会社の看板を背負っている」
この一言を、入社初日に伝えられるかどうか。それが、組織を守る第一歩である。SNSは便利な道具だ。しかし、使い方を誤れば凶器になる。部下を守るために、管理職はこの問題から目を背けてはならない。
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