「同僚との雑談は無駄では?」新入社員研修で講師を絶句させた受講生の言い分
「先生、先ほどの『雑談はとても大切』というお話がよく理解できませんでした。休憩時間中に雑談したほうが良いとのことですが、休憩時間をどう過ごすかは、自由じゃないでしょうか」
これは、研修講師をしている竹中涼子さん(仮名)があるIT企業の新入社員研修で、休憩時間中に受講者から受けた質問です。
「雑談は大切」と言われても理解できません…
竹中さんが講師を担当したのは、新入社員研修の中のコミュニケーションスキルの研修です。25名の受講者は、意欲的に参加し、学習理解度も高く、研修プログラムは順調に進んでいました。
ただ、グループでディスカッションをする演習で、多くの受講者が課題を終えたら話をスパッと止めて、制限時間までの余った時間を押し黙っていました。休憩時間中も携帯のチェックに没頭し、他の受講者と話しません。気になった竹中さんが、受講者に次のように言いました。
「雑談は、仕事をスムーズに進めていくために、とても大切です。グループ演習で時間が余ったら、周囲の人と雑談してみてください。休憩時間中も、雑談して、積極的にコミュニケーションを取るようにしてください」
この後、休憩時間中に、受講者の1人が竹中さんのところにやって来て、冒頭の質問をしてきました。竹中さんは、なぜ雑談が大切なのかを次のように説明しました。
「仕事は、自分一人でするわけではなく、職場のメンバーや他部門の人たち、あるいはお客様と協力して進めます。雑談を通して相手と人間関係を深め、相手の考え方や特徴を理解しておくと、仕事が進めやすくなります。スポーツでも、チームメイトのことを知っていると、『この人はこういう場面ではこう動くな』とわかって、良いプレイができますよね」



















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