高支持率でも「秋までもたない」? 永田町でささやかれる高市首相の"暗礁"と急浮上する麻生氏「茂木首班構想」の行方

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しかし、今はそのような「重鎮」と距離を取ろうとする場合ではない。アメリカとイスラエルによるイラン攻撃以来、石油不安が高まっている。

高市首相にすれば、3月19日から22日まで訪米し、ドナルド・トランプ大統領と直々に会談したことは、外交上の大成功だったに違いない。機上で寝ずに考えた「世界に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」とのメッセージにトランプ大統領は満足そうな表情で応え、日米蜜月関係を大きくアピールできた。

また、次世代原子炉の小型モジュール炉の建設など、約11兆円にのぼる対米投資という“お土産”を持参したおかげか、夕食会では高市首相のお気に入りのX JAPANの曲が奏でられるなど、最高の待遇を受けた。

だがトランプ大統領は、4月2日に行った演説で「燃料を入手できない国は、アメリカから石油を購入しろ」「海峡へ行き、防衛しろ」などと、日本を含む各国にメッセージを送っている。

かめはめ波
マクロン大統領と「かめはめ波」を打ち合うなど、日仏首脳会談は和やかな雰囲気で進んだが、成果は韓国のほうが大きかった(写真:ブルームバーグ)

高市首相は3月31日にインドネシアのプラボウォ・スビアント大統領、4月1日にはフランスのエマニュエル・マクロン大統領と首脳会談を行ったが、日本を離れた後に韓国を訪問したマクロン大統領は李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談し、ホルムズ海峡の安全な航路の確保や中東情勢の安定に向けた協力で合意。「意思疎通」にとどまった日本との合意よりも、積極的な内容となった。

また、高市首相の盟友であるイタリアのジョルジャ・メローニ首相は、4月3日と4日に中東を訪問し、サウジアラビアでムハンマド皇太子、カタールでタミム首長、UAE(アラブ首長国連邦)でムハンマド大統領と会談。エネルギー問題やホルムズ海峡の航行の安全について協議した。

「これでは秋までもたないのではないか」

そして高市首相はようやく6日の参院予算委員会で、イランとの首脳会談の可能性について口にした。取り残された感がある高市首相が頼るのは、Xによる情報発信だ。その一方で、委員会の出席数は歴代首相と比較しても少なく、会見を開いて石油危機の不安におびえる国民の不安をなだめようとする姿勢も見せていない。

「これでは秋までもたないのではないか」との声が永田町で聞こえるのは、高市首相の健康面への懸念からだけではないようだ。

今年2月に総選挙が行われたばかりで、次の衆議院選挙までには4年間の“猶予”がある。また、次の参院選は2年後の2028年で、次期総裁選は来年10月に行われる予定だ。

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