高支持率でも「秋までもたない」? 永田町でささやかれる高市首相の"暗礁"と急浮上する麻生氏「茂木首班構想」の行方

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しかし、今年秋には内閣改造と党人事が予定され、高市首相は「気に入らない幹部を更迭する」と見られている。すでに鈴木俊一幹事長の名前が挙がっており、その後任に茂木敏充外相を充てる説もある。

鈴木氏は25年の総裁選で高市首相を勝利に導いた麻生太郎副総裁の義弟だが、高市首相との関係は芳しくはない。今年1月の衆院解散を高市首相側から事前に知らさなかった。

麻生太郎と鈴木俊一
キングメーカーを自認する麻生太郎副総裁(左)と、その義弟である鈴木俊一幹事長。鈴木氏は高市首相との疎遠が噂される(代表撮影:日本雑誌協会)

そして、キングメーカーを自認する麻生副総裁の頭には、すでに「茂木首班」があるという。ただし本格政権ではないようで、「次期参院選では小林鷹之政調会長か小泉進次郎防衛相を“顔”にする予定で、茂木氏はそれまでの“つなぎ”にすぎない」と、ある関係者は打ち明ける。

茂木氏の背後にロシアに強い鈴木宗男・貴子父娘がいる点も、ポイントになるだろう。エネルギー問題が長期化すれば、サハリン1や2のほかにもロシアからの供給ルートを考えなければならなくなるが、高市首相はロシア政府から入国禁止措置をくらっている。

また、以前から独自性を発揮してきた参院自民党は事実上、高市首相から離反。高市首相も3月23日午前、情勢説明のために官邸にやってきた松山政司参院会長や石井準一参院国対委員長らに対し、公邸に閉じこもったまま応じていない。

期待値が大きいほど反動も強い

高い支持率だけで安定的な政権運営は不可能だ。第2次安倍政権は老獪な二階俊博幹事長(当時)を通じて党本部を牛耳り、院内最大グループである清風会(旧安倍派の参院議員グループ)を通じて参議院も従えた。

はたして高市政権は、高い支持率以外に何があるのか。ある自民党の議員がポツリとこうつぶやいた。

「小泉純一郎氏にしろ、鳩山由紀夫氏にしろ、期待値が大きいほど反動が強く出る。05年の郵政民営化選挙の次の総選挙(09年)で民主党が圧勝して政権交代が起きたが、その次の12年の総選挙で自民党に政権が戻った。われわれは次の選挙を心して準備しなくてはいけない」

政治の歴史とは、ある意味で「はしご外しの歴史」ともいえるのかもしれない。高市首相はそのはしごに、必死にしがみついているのだろうか。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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