「これって自分じゃなくてもいい仕事?」人事3年目⦅失敗できない・組織の歯車・やりがいなし⦆つらい三重苦のワーカホリズムから抜け出す方法〈安藤健のキャリア相談室♯5〉
T:「あがく」って、具体的にどうすればいいんでしょうか。
安藤:例えば、海外赴任前の「ガイダンス」などがありますよね。事務的な説明で終わらせずに、少しだけ「Tさんという個人」を忍ばせてみるんです。
T:個人を忍ばせる……?
安藤:はい。説明の合間や最後に、ちょっとだけでいいんです。「現地の食べ物は何が楽しみですか?」とか、プライベートな会話を振ってみる。
T:そういうことでいいんですね。そっか、今までは「説明する人事」と「説明を受ける社員」という固い構図で考えていました。
安藤:マニュアルどおりの説明はAIでもできますが、相手が楽しみにしていることを聞いて共感したりするのは、Tさんだからできることですよ。
T:続けていけば顔を覚えてもらえて、いざという時に話しかけてもらいやすくなるかもしれません。
安藤:名前や顔を覚えてもらうことは「インフォーマルネットワーク」を作ることにつながりますし、組織の論理への大切な「抗い」になるんです。
献身的すぎるのはNG
安藤:個人を出すこともそうですが、組織では「自分を見失わないこと」がとても大事です。
T:それも一つの「抗い」ですね。
安藤:よく新卒就活生向けの説明会などでは「一人ひとりのキャリアを応援します」ときれいな言葉が並びますが、究極的には経営の論理と労働者の論理はぶつかるものです。
T:会社は安く使いたいし、私たちは利益を最大化したい。本当は、方向は逆ですよね。
安藤:そうです。「会社のために」と献身的になりすぎると、自分の気持ちがおろそかになってしまいます。



















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