嗅覚に限らず、お年を召した方が鼻炎を放置しておくと、聴覚や味覚の悪化が若い人以上に加速します。
慢性化すると「命取り」になることも
なにより心配なのは、慢性になった副鼻腔炎が 「髄膜炎」 を招くこと。髄膜炎は脳と脊髄を覆う髄膜に細菌やウイルスなどが感染し、炎症が起こる病気です。
また、鼻の中の粘膜が弱まると、副鼻腔炎の菌が鼻の中に残りやすく、その菌が全身に回って 「敗血症」や「肺炎」 になり、副鼻腔炎も重症化します。
敗血症とは、細菌やウイルスなどの感染症が引き金になって制御不能な炎症が起こり、心臓、肺、腎臓などが障害される、生命に関わる状態です。
副鼻腔炎がこじれて髄膜炎や敗血症になり、命を落とされる高齢者は、年間に100人ぐらいいます。
副鼻腔炎を早めに治療すれば、髄膜炎や敗血症を併発させる危険性を低め、認知症の発症や予防をすることができます。

