Z世代に正論は1ミリも届かない。SNS時代に「共感」を求める世代に、戦争、政治、震災…重い話題を届けるための「意外な入り口」
戦争を遠ざけようとするアプローチには、さまざまな考えや立場があります。どうしてもSNSでは、相手にレッテルを貼って相手の議論をシャットアウトしたり、議論が過激化する場面がよく見られます。
しかし、「平和を守りたい」という思いは共通なのですから、まずはお互い冷静に話を聞き合う姿勢が非常に重要だと考えます。SNSのアルゴリズムは、ユーザーにとって「快」だと感じる情報を届け続け、結果としてネット上で多数の争いを生んでいます。
そうしたアルゴリズムに抗うこと、「不愉快な忍耐」と向き合うことに平和の本質があるのだろうと思います。
スマホを捨てよ、町に出よう
また、SNS上では常に物事が動いていて、それを追わなければならないという焦燥感を抱く人は多いと思いますが、実際はそんな必要はありません。感情をあおるような言葉を見たら、立ち止まって自分の考えを整理したり、冷静に検証したりすることが求められています。
東北出身の創作者・寺山修司氏の言葉に「書を捨てよ、町に出よう」というものがありますが、「スマートフォンを捨てて町に出よう」といった考えが、今の時代には必要なのではないかと僕は思います。スマホの画角の中に閉じ込められた情報から離れ、現実の手触りを取り戻すことが、プロパガンダに支配されない第一歩となるはずです。
丹羽先生が最後に遺した重いメッセージを、どのように次世代につないでいくか。これからは、物事を伝えるための「入り口」を工夫することが極めて重要だと考えています。
SNSネイティブであるZ世代は、情報があふれる時代に生きています。その中で、自分が大事だと思うこと、正しいことを真正面からの「正論」として発信しても、彼らは見てくれません。



















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