これは、私たちの脳が"シンプルで整理された情報"を好む「流暢性の処理」という性質を持っているからです。
わかりやすいものは、それだけで正しく感じられる。だから印象にも残りやすいのです。
スティーブ・ジョブズは、2007年にiPhoneを初めて発表したとき、こう表現しました。
「これは3つの機能を持つデバイスです。音楽(iPod)、電話、そしてインターネットです」
革新的で複雑な製品を、たった3つの言葉に集約して伝えたのです。聞き手は「3つ」と示された瞬間に、情報を整理しながら受け取ることができます。
ほかにも、吉野家の「うまい、やすい、はやい」の企業理念も有名ですが、イメージが伝わりやすくなりますよね。
最初は、どうしても話が長くなってしまいます。あれもこれもと、伝えたいことを足してしまうからです。
けれど、「大切なことは3つあります」と言い切ってしまうと、それだけで、自分の頭の中も整理されていきます。ぜひ試してみてください。
「わかっていることは何か」をまず確かめる
難しいことを説明されたあとに、「何かわからないところはありますか?」と聞かれて、困ったことはありませんか?
「正直、『どこがわからないのか』がわからないんだよなぁ……」
誰もが経験したことのある感覚だと思います。何もおかしなことではありません。「どこがわからないのかがわからない」状態のときにまずやるべきことは、「どこがわからないのかを明らかにする」ことです。
そのためにおすすめの方法があります。それは「1分間実況」です。
「どこがわからないのかがわからない」ほどに難しい物事を、自分なりに1分間実況し、それをボイスレコーダーに録音するのです。
たとえば、「物理学」について講義を受けた後、わからないことがありつつも実況するとなると、こんな感じになるでしょうか。
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【どんな実況になるのか?】
