ただ「読む」だけではもったいない…医師が推奨! 新聞を「話す」「書く」という【新習慣】の驚きの効果

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新聞は黙って「読む」だけではもったいないという(写真:EKAKI/PIXTA)
新聞は黙って読む人がほとんどだと思いますが、脳神経外科医の石川久氏によれば、「じつは新聞を読み終わったあとに『話す』『書く』という行為をつけくわえると『脳活効果』が倍増するそうです。
とはいえ、新聞を「話す」「書く」とはいったいどういうことなのでしょうか。そこで本稿では、石川氏の著書『最近、「あれ」「それ」が増えてきた人のための 70歳からの脳が老けない新聞の読み方』から一部を抜粋・編集する形で、具体的な方法を紹介します。

新聞プラス「話す」「書く」で脳活効果を倍増

新聞は黙って読む人がほとんどだと思います。気になる記事の内容をメモする人はいても、新聞を読み終わったあとに、自分の感想などを書くのが日常になっている人は少ないと思います。

じつは、新聞を読み終わったあとに、「話す」「書く」という行為をつけくわえると、脳活効果は倍増します。話す・書くは、認知症を含む脳障害の治療法として定着しているくらい、脳へよい影響を与えてくれる行為なのです。

私が診察した患者さんに、100歳を超えて脳梗塞を起こし失語症になったAさんがいます。年齢が年齢なので、脳の回復力が落ちているのは間違いありません。正直なところ、回復はかなり難しいだろうと考えていました。

ところが、Aさんには、近所に住んでいる娘さんが4人いました。この4人のうちの何人かが、毎日のようにAさんの家を訪れて、お茶を飲みながら、よく雑談をしていたそうです。

すると、最初のころはコミュニケーションに問題のあったAさんが、次第に娘さんと会話ができるようになったのです。娘さんの楽しい会話を聞いているうちに、「自分もしゃべりたい」と思ったのでしょうね。

Aさんの言語能力は、わずか3カ月というスピードで回復しました。

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