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日本人が欧米人より腎臓病になりやすい理由は「浄化能力」の差にあった 意外と知らない"病気と体質のカラクリ"

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お腹が出た男性
糖尿病には「太った人の病気」というイメージがありますが、日本人は少し違うようです(写真:freeangle/PIXTA)
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そもそも日本は年齢で調整した慢性腎臓病の有病率が、大部分の欧州各国やほかのアジア諸国より高く、欧州の先進国とは2倍以上の差があります。

その原因は、日本人がもう1つ不利な体質を持っているからです。

日本人が持つ不利な体質とは?

腎臓はおなかの奥深く、背骨の両側に1個ずつあります。形はそら豆に似ていて、1個の大きさは握りこぶしくらい。その最も大切な仕事は、体内の老廃物や余分な水分を尿の中に捨てて血液をきれいにすることです。

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その舞台がネフロンで、腎臓の組織を顕微鏡で観察すると、小さなネフロンがたくさん集まっているのがわかります。

ネフロンの数には個人差もあるものの、とくに人種差がかかわっています。

年齢をそろえて測定すると、健康な日本人のネフロン数は64万~69万で、欧州系米国人の90万~100万、アフリカ系米国人の約93万とくらべると3分の2強しかありません。

ネフロンが多ければ腎臓は余裕を持って仕事ができますが、逆にネフロンが少ないと、1個1個のネフロンに大きな負担がかかります。欧州系やアフリカ系の人とくらべて体格が小さい日本人は、本来ならネフロンが少なくても問題なかったのでしょう。

しかしながら、糖尿病になってネフロンが破壊されると、ネフロンが元から少ない日本人は欧米人より腎臓の機能が低下しやすいと言えます。

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