だからこそ、80年代の日本のバブルは、歴史上前代未聞であり、26年現在、「バブルといっても80年代とはまったく雰囲気が違うから、今はバブルではない」と、昔の80年代バブルの内部にいた人たちはいう。だが、あれは人類史上唯一無二と言ってもいいくらいであって、あのときと比べてはいけない。あれは史上最高のバブル、今は普通のバブル、だと私は説明してきた。
今の米国バブルも90年代の日本と同じことが起きている
しかし、その史上最高のバブルと同様のことが、現在のアメリカでは起きていた、いや、今も起きている、のではないか。
だから、これほど、バブルは崩壊せずにしぶといのではないか。日本のバブル崩壊も、商業不動産以外は一気に崩壊するのではなく、長期にわたって続き、元に戻ることを多くの人は願い続けた。今のアメリカもそうなのではないか。社会がバブルになっているから。
冷戦終結後、政治家の役割は低下した。最も尊敬される人物は、ビジネスの成功者、それも起業家になった。マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏はインテリだが、ハーバード大学中退であるように、知性よりもビジネスの腕力が社会的な尊敬を集めるようになった。とにかくビリオネイヤーになることが尊敬される人間の条件になった。そして、若者たちはそれを当然のように受け止めるようになった。
この社会的なバブルに入れなかった人々、99%と1%ではなく、50%の50%の分断となった、半分の人々が、この社会的バブルに対して、反乱を起こして、革命を願ったのではないか。彼らを主導するのが、ビリオネイヤーの価値観以外持たないようなトランプ大統領であるのは、皮肉だったが。
だから、このバブルは社会的バブルであり、自分たちでもバブルは続く、いやバブルとは気づかない、ということが起きているのだ。アメリカ社会の外にいる人々も、アメリカの社会バブルにかかわる人々は、このバブルサークルのメンバーになっている。そして、バブルは世界に波及してきた。
しかし、それが、象徴的なことに、トランプ大統領によって破壊、崩壊されようとしている。「トランプの終わりと、アメリカ社会バブルの終わり」が、今、同時進行しているのではないだろうか(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が競馬論や週末のレース予想をするコーナーです。あらかじめご了承ください)。



















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