「トランプ大統領の終わり」と「アメリカ社会バブルの終わり」――今はこの2つが同時進行している

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バブルが膨らみ続ける理由は、実は1つしかない。

それは、買い手と買いの額が増え続ける、ということである。今回は、コロナバブルでミーム株(SNSやネット掲示板で話題になる「はやりものの株」)に群がる、初めて株を買う低所得者層が急増した。これで参加者数が増えた。

次に、コロナ禍になったことで接触が制限され、自動車や小売りなどの株は下がり、一方で、一時ネット関連株は暴騰した。そのネット関連の中心がアメリカの巨大独占企業群であった。巨大な銘柄が大幅上昇したので、上昇率よりも上昇額、つまり世界上場株式時価総額の増加額がとてつもなく大きくなった。既存投資家の投資額が増えた。これは含み益が膨らみ、強気をもたらし、実現益により、それらを再投資するから、新規投資額も増えた。さらに株価が上昇した。

上昇の中心が米国株の超有名大企業であったために、アメリカの国外から、これらの大型銘柄に新流入が加速、米国株式市場はマネーであふれた。米国株が上がると、世界の株式市場は心理的に連動し、資金が流入しなくても、世界中の株価が上がった。さらに膨らんだ。

「バブル崩壊の決定打」がなかった「4つの理由」

以上が、バブルが膨らみ続けている理由だとすると、一方、バブルが崩壊する理由はなんだろうか?

これも、理由はただ1つ。売るからである。「今こそ売りだ」、と多数の人が同時に思うことが必要である。一定数が売れば、売りが売りを呼ぶ。買っている投資家のうち有力者はバブルとわかって買っているから、いったん崩れれば、そして、それがかなりのインパクトがありそうであれば、一斉に逃げ出そうとする。

問題は、崩壊には、かなりのインパクトのある売りになる必要がある。そのためには、多くの投資家に「バブルは終わった」という合図のホイッスルのような事件が起きないといけない。

だがこれまでは、十分なきっかけがなかった。いや、実は、きっかけは何度もあったのだが、それが決定的とはならなかった。第1に新型コロナウイルスの流行時もそうだったが、逆に政府から現金が流れ込んだ。個人がそれを株式市場に投入した。昨年の「トランプ関税導入時」もそうだったが、トランプ大統領がすぐ日和ることが判明し、それをあらわす「TACO」る、という言葉が合言葉のようになり、投資関係者の中で、強気が持続することになり、逆にバブルは盛り返すことで、より強くなった。

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