国鉄の「急行型電車」、全国を駆けた黄金期の記憶 特急・新幹線網が広がる前の「長距離移動の定番」
153系との外観上の大きな違いは、前面がオレンジ1色だった153系と違って下半分が側面と同様に緑色で塗り分けられたことである。約700両が製造され直流電化区間で幅広く活躍したため、「急行電車」といえばこの車両をイメージする人も多いだろう。
165系のバリエーションとして、当時国鉄でもっとも急勾配の区間であった信越本線の「碓氷峠」横川―軽井沢間で、補助機関車のEF63形との協調運転に対応した設計の169系がある。169系は碓氷峠を経由する急行の「信州」「妙高」「志賀」などで運用され、信越方面の急行列車の顔となった。急行「志賀」は屋代から長野電鉄に乗り入れ、湯田中まで直通していたのも懐かしい記憶だ。
ローズピンクの「交直流急行型」
直流急行型電車がオレンジと緑の「湘南色」だったのに対し、東北や北陸方面の急行といえば独特のローズピンクとクリーム色の塗り分けの交直流急行型電車であった。
戦後、これらの地区の幹線は従来の直流ではなく、地上設備のコストを抑えられる交流による電化が進んだ。東北本線の黒磯以北、そして常磐線の藤代以北は交流電化され、その結果62年10月には上野―仙台間に急行「みやぎの」が、上野―日立間には準急「ときわ」が451系交直流急行型電車で運転を開始した。



















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