J SPORTSの加入者数は600万世帯とされる。前回のWBCの「日本戦以外」の視聴者数はわからないが、視聴者数はそれをはるかに上回ったと思われる。そもそも「日本戦以外のWBCの試合」は、これまで地上波で中継放送されることはなかった。今回、日本戦から入って、他の国の動静を知るためにアクセスして「日本戦以外のWBCの面白さ」を初めて知った視聴者がかなりいたのではないか。
テレビ以外のアプローチも
このコラムでも取り上げたが、今回のWBCが前回までとまったく違っていたのが「SNSの活用」だった。ヒカキンをはじめとする、YouTubeやTikTok等で活躍するNetflix公式クリエイター等による「最強応援団」が大会期間中に約1700本もの動画をアップし、総再生数は約2.7億回に達した。
こうした「テレビ以外のアプローチ」は、従来の地上波テレビにはほとんどなかった。SNSでは試合の動画を使うことも許可された。Netflixの視聴はしなくてもSNSでWBCの活況を知った層もいたのではないか。さらにこれも紹介したが、侍ジャパン選手の出身地を中心に全国でパブリックビューイングが行われ、多くの地元ファンが試合を観戦し、盛り上がった。
Netflixは「今回の日本におけるNetflix独占配信は、ワールドベースボールクラシックとしても、野球配信全体としても、グローバルで過去最大の視聴を記録しました」としている。
しかしそうであっても、有料配信のみだったことへの不満の声が多数上がっているのも事実である。「日本もユニバーサルアクセス権(国民的関心の高いスポーツイベントを広く視聴できるよう保障する権利)を法制化すべきだ」という声も上がっているが、そもそも極端にアメリカ側の利益の取り分が多いWBCが、それに該当するかどうかという議論もあるだろう。





















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