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NetflixのWBC独占配信は成功だったのか? 地上波放送の前回大会と比較して見えた決定的な違い

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改めて前回大会の盛り上がりのすさまじさを思い出す。個人視聴率はすべて25%超え、世帯視聴率も40%超え。準決勝以降はアメリカラウンドとなり、試合開始は日本の朝の時間帯となった。準決勝は祝日だったが、決勝戦は平日。それにもかかわらず世帯視聴率は40%を超えた。決勝戦のために会社を休んだ、遅刻したという声があちこちで上がったのを思い出す。

この年のすべての地上波テレビ番組の個人視聴率ランキングの1位から9位を、WBC中継とその関連番組が占めた。7試合いずれかの試合を視聴した人の合計は9446.2万人だった。4人に3人以上の日本人が視聴したことになる。

(画像:Netflix)

これに対して、今回のWBCの視聴者は、WBCを視聴した人数は総計で3140万人、最も多くの視聴者が見た試合は3月4日の日本―オーストラリア戦で1790万人だった。この視聴者数にはオンタイムの視聴者と、試合終了から24時間以内に見たアーカイブ視聴者が含まれる。

ただし、今回の3140万人はオンタイム視聴と試合終了後24時間以内のアーカイブ視聴を含む延べ接触人数で、前回の9446.2万人とは指標の定義が異なる。したがって、単純比較はできない。誰でも無料で自宅のテレビで視聴できる地上波テレビと、有料契約の「有料オンデマンド配信」の違いを実感する。

Netflixのスポンサー営業は極めて好調だった

しかし「今回のWBC放送は、前回よりも大幅に視聴者数が減ったから失敗だった」と断じることはできないだろう。

前回のWBCでテレビ朝日、TBSが支払った放映権料は合計で30億円だったとされるが、両局の採算はそれでもぎりぎりだったといわれる。地上波テレビ局の収益の大半は「CM収入」だが、世帯視聴率40%以上という驚異的な数字を上げながら、スポンサー営業などが芳しくなかったいう声もある。

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