衆院選大敗の要因 中道・小川代表「立憲は立憲、公明は公明で踏ん張っていれば…」「ショート動画は左右の極論の再生回数が伸びやすい」
誰しも理性を持っていますが、理性を発揮できるのは衣食住に過不足がないときです。「いったいこの苦しさは誰のせいなんだ」「どこに原因があるんだ」という問いに、シンプルな答えや敵を一見見せてくれる意見は、非常にのみ込みやすく溜飲を下げやすい。
——確かにそういう側面もあると思いますが、一方でインパクトの強いメッセージや短時間でも理解できるように訴える工夫や努力が足りなかった面もあるのではないでしょうか。いつまでも「ショート動画にはかなわない」と言い続けているだけでは、現状を打破できないのではないですか。
ですから努力はしないといけないと思います。一方で、システムとして考えなければいけないこともあります。今、言論空間に資本主義の論理が入り込んでいます。広告もそうですし、収益源になるという動機を持った方が少なからずいらっしゃる。「ここを切り取っておくと再生数が伸びて広告収入が入るな」と。それは、民主主義を健全に発展させる方向のバイアスなのか、廃れさせる方向のバイアスなのか。ルール作りも含めて議論しなければなりません。
中道が目指す「国家像」
——中道が目指す国家像とは、どのようなものですか。
人口減少や超高齢化、社会保障のリフォーム、莫大な財政赤字、エネルギー・食料の輸入依存……。こういう構造問題にアプローチすることがこの30年、政治に求められていたことで、私が政治に関わっている理由なので、そこに正しくアプローチしたいという志を持っています。
——“思い”は理解できるのですが、答えが極めて難しい問題だから、今こんな状況になっているのでは?
「美しい日本」「楽しい日本」「強い日本」といったいろいろなスローガンが掲げられてきましたが、それで何か変わりましたか? どういうプランに組み替えて乗り越えればいいのかということに苦心した形跡すらほとんどない。本来求められているのは、問題を直視した政治であり政策体系じゃなきゃいけないというのが私の持論です。
——では、具体的にどういった腹案をお持ちなんでしょうか。高市総理が「経済成長」に賭けている一方で、小川代表は構造問題にどう向き合っていくのか。例えば、高齢者の医療費にメスを入れるということもありうるのでしょうか。
年齢による差別と区別があまりない社会、シームレスな社会に移行する必要はあるでしょうね。世代を超えて、この社会はフェアだという感覚が広がらないと、社会秩序を維持していくことにモチベーションが持てなくなる。そうすると、破壊衝動が生まれる。今の社会をむしろ壊してくれと。



















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