国際的に評価されなくなったのは「円」なのか「日本」なのか? 1ドル=360円時代よりも今のほうが「円安」と言える訳

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東京 都心部 空撮写真
評価されなくなっているのは「円」というより、「日本」そのものなのかもしれない(写真:maroke/PIXTA)
1ドル160円前後で推移する中、物価差を考慮した実質的な価値は、もはや固定相場時代の360円より円安になっています。なぜこれほどの円安でも日本に投資が戻らないのでしょうか。本稿では『インフレ・円安・バラマキ・国富流出』より一部抜粋のうえ、為替水準の裏側に透ける、日本の「真の評価」に迫ります。

本来は円高になっていてもおかしくはない

アメリカと日本を別々に考えると、アメリカ内における「ドル」というお金の価値の下落は、日本国内における「円」というお金の価値の下落に比べて圧倒的に大きいです。

アメリカの物価はかなり大きく上昇しているので、ドルの価値は大きく低下したと言えます。一方、日本ではアメリカほどは物価が上昇していませんから、円の日本国内での価値は、アメリカほど低下していないのです。

もし、普通の状態であれば、円の価値はドルに対して上昇しているはずです。つまり「円高・ドル安」です。大幅な円高・ドル安になっていれば、アメリカと日本の価格差はそれほど生じていないはずです。

しかし、ドル/円相場は逆に大幅な「円安・ドル高」となってしまっています。つまり、日本国内だけで見れば円の価値はそれほど低下していないにもかかわらず、それが国際的に評価されなくなっているのです。

もう少し具体的に言うと、「海外から見ると非常に割安となっている円を買って日本で使えば、日本国内でさまざまなモノやサービスが割安に買えるのに、誰も見向きもしなくなっている」ということです。

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