新入社員歓迎会に上司を混ぜてはいけない—若手社員が逃げる会社、とどまる会社の違いは「Z世代解像度」で決まる
金間:アットホームのほかにも職場でよくある失敗例が「ランチタイムの社員交流会」です。部長をテーブルの主にして若手を配置するような交流会は、お互いにとっての「地獄タイム」になりかねません。先ほどと同じで、アンケートには「新鮮な機会で楽しかったです」と書かれていても、実際は疲労感がつのるだけだったりします。
長田:交流会の目的が、会社に長くいてもらえるイメージを作るとか、離職防止なのであれば、上世代との距離感を縮めるのではなく、同期の中での結束力や仲の良さを醸成するほうが有効だと思います。ただ、初対面の若者同士はなかなか盛り上がりませんから、私が若者を集めてグループインタビューをするときは「ワードウルフ」などのゲームを最初にやってもらって、少し場が和んでから本題を話してもらっています。そうすると、良い話が聞けることが多いです。
金間:仲良くなるネタ提供を、上司世代が準備することが大切ですね。謎解きや「他己紹介」など、いやが応でも話さないと始まらないお題もおすすめです。
「小さな改革体験」を積ませるには?
長田:Z世代は「本当はこうすべき」という意見を持っていても、公の場で伝えることが苦手です。上司からすれば「言ってくれればすぐ変えるのに」と思うような些細なことでも、角が立つことを恐れて沈黙してしまいます。そのため、上司側がうまく意見を拾い上げ、かつ個人を過度に目立たせない配慮をしながら「あなたの意見で組織が良くなったよ」とフィードバックする。こうした「小さな改革体験」を積ませる仕組み作りが欠かせません。
金間:小さな改革体験のコツは、責任はあくまで上司側が持ち、「自分がこういうことをやりたいから、手伝ってほしい」というスタンスで助けを求めることです。タスクを細かく刻んで「一緒にやろう」と誘えば、彼らは動いてくれます。


















