「17時半退社では間に合わない」共働きの母親が語る《小1の壁》年100万円の民間学童かキャリア断念か…残酷な選択肢並ぶ理不尽

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Aさんの場合、放課後に生まれる数時間の制約が、キャリア選択を狭めてしまった。学童の環境や条件の違いが、母親の働き方の自由度の差につながっているともいえる。

子どもが小学生になると、宿題サポートという親の日常業務も増える(写真:筆者撮影)
子どもが小学生になると、宿題サポートという親の日常業務も増える(写真:筆者撮影)

月5万〜10万円でも選ばれる民間学童

こうした中で注目されているのが民間学童の存在だ。小1の子どもを週5日民間学童に預けているBさんは、こう話す。

「正直、費用負担はかなり大きいです。我が家の場合、月額利用料は約9万円。ただ、そのおかげでフルタイム勤務を維持できているので、辞めるという選択肢は考えにくいです」

施設によって差はあるが、多くの民間学童では19〜20時頃までの預かりに対応し、送迎サービスや習い事がセットになっているケースも多い。

親にとっては時間的な制約が大きく緩和される一方、子どもにとっても多様な経験ができる環境が整っているのだ。

「言い方は悪いけど、お金で時間と心の余裕を買っている感覚に近いですね」

ただし、この選択肢は誰もが取れるものではない。民間学童の費用は月5万〜10万円ほどと、公立学童に比べて高額だ。さらに民間学童の数は地域差も大きく、利用できる家庭はある程度ふるいにかけられてしまう。

すべての家庭がBさんのように民間学童をフル活用しているわけではない。

実際には、公立学童と民間サービスを併用したり、長期休みだけ民間学童を利用したりと、複数の手段を組み合わせて乗り切っている家庭も多い。

筆者の子どもが小学校に入学した際も、学童の利用状況に関するアンケートが実施されたが、クラスの2〜3割程度の家庭は公立学童と民間学童を併用しているようだった。単一の仕組みだけでは対応しきれないことから、各家庭が試行錯誤している実態がうかがえる。

小学校入学後は、子どものメンタルや健康ケアに時間を要する家庭も少なくない(写真:筆者撮影)
小学校入学後は、子どものメンタルや健康ケアに時間を要する家庭も少なくない(写真:筆者撮影)
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