「17時半退社では間に合わない」共働きの母親が語る《小1の壁》年100万円の民間学童かキャリア断念か…残酷な選択肢並ぶ理不尽
通勤時間や突発的な残業を考慮すると「19時まで預かり可能」であっても、十分とはいえない家庭が一定数存在するのだ。
また、問題は時間だけではない。学童の利用をめぐっては定員の問題もある。筆者が住んでいる地域では、一定条件さえ満たせば希望者全員が公立学童を利用できる仕組みだが、都内では施設数が足りず、希望しても入れない場合がある。
公立学童においては、誰もが利用できるとは限らないという不確実性を抱えているのが現状だ。
参考:放課後児童クラブの基準等について|厚生労働省
公立学童には明確なメリットがある。利用料が月数千円程度、地域によっては無料など、とにかく安価なのだ。学校内や近隣施設にあるため、安心感が高い点も魅力のひとつといえよう。子どもにとっても、同じ学校の友達と過ごせるという利点がある。
一方で、働く親の視点から見ると課題も少なくない。
最も大きいのは、やはり閉所時間の問題だ。フルタイム勤務、とりわけ出社が前提の働き方では対応しきれないケースも多い。多くの公立学童では送迎サービスを提供しておらず、親の送迎が難しい場合は、子ども自身で通所・帰宅しなければならない。家が遠い子の場合は、安全面を考慮して必然的にお迎えが必須となり、結果として親の行動が制約される。
公立学童は安価で利用しやすい一方、現代の共働き家庭のスタイルに対応しきれていると言いがたい側面もあるのだ。
「あと30分長く預けられれば…」
「学童の閉所時間があと30分長ければ、もしかしたら働き方を変えずに済んだかもしれない」
Aさんはそう語る。
「仕事自体は好きなので、前よりも任される業務の幅が変わってしまったのが精神的にちょっときつい。でも、我が家は家計の問題で公立学童以外の選択肢がなかったから、どうしようもないかなと……」



















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