あの「完全メシ」でも3年3カ月かかったのに…!HIKAKINが手掛ける「みそきん」が5000万食突破、一体どれぐらい凄いのか

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そして、繰り返しになるが「みそきん」は人気YouTuberの道楽ではない。

26年3月現在、NB(ナショナルブランド)における縦型ビッグのカップラーメンは、271円(税別)の希望小売価格を事実上の標準としている。一方で「みそきん」は、NBでもPBでもない、その境界線を溶かした特定チェーン専用の専売商品。いわゆる留型(とめがた)と呼ばれる立ち位置だ。通常、留型は各社のインフラを活かし、NBよりも安く売られる傾向があるが、販売価格は相場を大幅に上回る299円(税込322円)となっている。

セブン-イレブンの各店舗には、1食あたり198円(税込213円)で販売されているセブンプレミアムの「BIG」シリーズが存在するため、ユーザーの「高い」という心理が働くのも無理はない。

みそきん レシート
「みそきん」は税込み322円で販売されている(写真:筆者撮影)

それでも、筆者は値段相応の価値があると感じている。

「みそきん」からは真摯な想いが伝わってくる

確実に「HIKAKIN」という特別なバリューは備わっているが、それは知名度の話だけではない。彼の気合や覚悟、そして “おいしいものを届けたい”という真摯な想いが、ひとつのカップラーメンを通じてひしひしと伝わってくる。それを頭ごなしに「まずい」と一蹴しているユーザーは、たかがカップ麺と見下さず、あらためて向き合う時間をつくってみてほしい。

なぜこのスープにこの麺を合わせたのか、なぜリニューアルでニンニクを強めたのか、なぜ元祖「みそきん」には肉を入れなかったのか――。その理由を探しながら、ひとつずつ自分なりの考察を広げると、それまでは無意識にスルーしていた味のピースに気が付くこともある。

なぜこんなにも「みそきん」は人気なのか、もっと真剣に考えてみてもいいのではないだろか。

これは単なるインフルエンサービジネスの成功例ではない。作り手の純粋な執念であるプロダクトとマーケットが共鳴し、消費者の潜在的な渇望を顕在化させ、未曾有の熱狂を創出した、前代未聞の稀有な事例なのだから。

【もっと読む】「1杯170円なのに美味すぎる」「技術力ヤバい」…売り切れ続出「セブンのカップうどん」カップ麺研究家が語る凄さの理由 では、SNS上で話題になっているセブンイレブンの「カップうどん」について、カップ麺研究家のtaka :a氏が詳細に解説している。
taka :a(大石敬之) カップ麺研究家

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たか(おおいし・たかゆき)

“カップ麺は嗜好品” という持論のもと、2014年から始めた専門ブログ「本日の一杯」は月間80万PVを超え、カップ麺の消費量は年間1000食以上。『マツコの知らない世界』に発案し、大ブームを巻き起こした「蒙古タンメン中本×納豆」など、カップ麺を使ったオリジナルのアレンジに強い。現在はテレビや書籍など、各種メディアやライブイベントにも協力するプロのカップ麺レビュアーとして活躍。また、公式YouTubeチャンネル『本日の一杯 カップ麺TV.』では忖度なしのガチレビューや比較・検証動画を配信中。

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