「人のふんどしで相撲取るな」「レシピに著作権はない」と賛否で炎上…合法でも《クックパッドの新機能》が悪手すぎたワケ
ちなみに、近年、食品メーカーが、「有名店とのコラボ」「有名料理人監修」と銘打った商品を出すのがトレンド化しているが、お店や料理人側はレシピをメーカーに教えることはせず、メーカー側が自助努力で近い味になるように工夫をするという。プロにとって、レシピは秘匿性の高い「情報資産」なのだ。
デジタル時代になり、消費者はプロのレシピが無料、あるいは安価で入手できるようになると同時に、料理人・料理研究家がそれによって収益を得ることも可能となった。
前掲の2冊の書籍が予見していた社会が到来したとも言えるのだが、書籍が発刊された10年頃時点では、情報の送り手と受け手の間に立って利益を上げる企業や個人が引き起こす問題については、十分に想定できていなかったのではないかと思う。
レシピにとどまらない「創作物の権利問題」
クックパッドで起きているのと同様の問題は、レシピに限らず、広く起こっている。最近は、生成AI進化と普及によって、新たな問題も生じている。
例えば、ネット上の記事が生成AIでまとめられることで、元記事へのアクセスが減少するという現象が起きたり、生成AIで作成された映像や画像が既存の作品と類似しており、著作権が問題視されたり――といったことが生じている。
もともと、利便性・共益性の追求と著作権の保護には相反する部分はあったのだが、その矛盾が新たな形で顕在化していると言える。前者を追求するあまり、新たな創造物が生まれなくなったり、共有されなくなったりすると、利用者の利便性も損なわれるという悪循環が起きてしまう。
一次的な情報提供者やクリエイターに適切な利益配分を行うなり、彼らのビジネスに還元していくような仕組み作りが求められている。
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