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急速に社会実装が進む中国「人型ロボット」最前線リポート。量産化とフィジカルAIで世界をリード

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本社は上海にあるが、北京大学サイエンスパークには展示ホールが設けられている。筆者が26年1月に訪問した際、入り口で出迎えてくれたのは、パンダの着ぐるみを着た四足ロボット「D1 Ultra」と、人型ロボット「霊犀X2(AgiBot X2)」、そして「遠征A2」だった。

北京大学サイエンスパークのアジボット展示ホール(写真:筆者撮影)

アジボットは上海を拠点としながら、深圳にハードウェア開発センター、北京にAIアルゴリズム開発部門を置く分散型の研究体制を敷いている。25年時点で社員は626人、アウトソーシング社員と実習生が510人いる。平均年齢は32歳と若く、全社員の75%が技術開発者である。

ペプシの広告キャラから自動車メーカーのガイドまで

アジボットのロボットはさまざまな分野で実用化が進む。ペプシコーラの広告キャラクターとして採用されたほか、中国自動車メーカーの奇瑞汽車(Chery)がマレーシアで展開する販売店では、自動車販売ガイドとして導入された。

25年には中国最大の通信事業者である中国移動(チャイナモバイル)が200台を発注し、携帯電話ショップでの接客ガイドとして活用している。ほかにもイベントや舞台でのパフォーマンス、物流倉庫、見守り介護まで、応用分野は着実に広がっている。

また、同年には「霊創(LingCraft)」と呼ばれるロボット動作生成プラットフォームも発表した。これは世界初の「ノーコード型」ロボット動作制作ツール。人型ロボットの滑らかな動作やパフォーマンスを、AIを用いたマルチモーダル技術で実現するプラットフォームだ。

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