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急速に社会実装が進む中国「人型ロボット」最前線リポート。量産化とフィジカルAIで世界をリード

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北京銀河通用(ガルボット、Galbot)も注目企業の1つである。23年に北京で設立され、これまで10億ドルの資金を調達し、企業評価額は30億ドルに達している。24年には人型ロボット「Galbot G1」(片腕可搬重量5キロ)を発表。26年1月には両腕で50キロを持ち上げる「Galbot S1」を発表した。

同社が掲げるのは「エンボディドAI」の実現である。エンボディドAIとは、体(センサーや運動機能)を通じて現実世界と相互作用しながら知能を発揮する人工知能の概念であり、AI、ロボットの体、そして環境との相互作用の3要素によって構成される。

社員の約70%は技術開発者だ。数十社から資金を調達している。何より同社の特徴は「働くロボット」を前面に打ち出している点にある。

ペットボトルを取り出したり、洗濯物を畳んだり

26年の中国版紅白歌合戦と呼ばれるテレビ番組「春晩」で、ガルボットの「Galbot G1」は赤いマフラーを首に巻いたシンプルな姿で登場し、棚からペットボトルを取り出し、洗濯物を畳むという実務作業を披露した。この「働くロボット」というコンセプトは視聴者に強い印象を与えた。

社会実装も進む。北京市内ではガルボットの人型ロボットを用いた24時間無人薬局が稼働しており、ロボットがコンタクトレンズなどの商品を棚から取り出し、バーコードを識別して配送ドライバーへ引き渡す作業を行っている。

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