東大合格者が語る《絶対に選ばない参考書》の特徴とは? あえて情報量の少ない参考書を選んだほうがいい納得のワケ

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逆に、参考書を頻繁に変える勉強法は、この積み上げを断ち切ってしまいます。新しい教材には新しい情報がありますが、それを自分の文脈で整理し直すには時間がかかります。その結果、どの教材も「浅く触れただけ」の状態になりやすいのです。

東大生が1冊にこだわるのは、単なる効率の問題ではありません。「思考を積み上げる」という観点から見ても、同じ1冊を使い続けることが合理的なのです。

とはいえもちろん、サブ教材を使わないわけではありません。問題演習用の問題集や、理解を補うための参考書を併用することもあります。ただし、それらはあくまで「材料」です。最終的には、そこで得た知識や気づきをメインの1冊に還元していく。この流れがあるからこそ、知識が分散せず、1つの体系として頭に残ります。

参考書選びの基準は変わる

この考え方に立つと、参考書選びの基準も大きく変わります。「情報量が多いかどうか」ではなく、「書き込めるか」「長く使い続けられるか」が重要になります。

完璧な1冊を探す必要はありません。むしろ、「自分で完成させる1冊」を選ぶ。

参考書はコレクションではありません。何冊持っているかではなく、そのうちの1冊をどれだけ使い込んだかが重要です。「これを見れば大丈夫」と言える1冊を持っているかどうか。その違いが、学習の安定感と成果の差として現れます。

東大生の勉強法は、決して特別なものではありません。むしろ驚くほどシンプルです。しかし、そのシンプルな方法を徹底してやり切っている点にこそ価値があります。

1冊を極める。そして、その1冊に自分の思考と経験を重ねていく。この積み上げこそが、難関試験を突破するための、最も再現性の高い戦略なのです。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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