57%が睡眠対策を「放置」、寝不足でも6割が無理に出勤…睡眠時間が4年連続で世界最短の"不眠列島・日本"を救う技術

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検査で得られるフィードバックは、極めて詳細で具体的だ。

「特に腸内フローラ検査においては、どのような対策をするとよいかがわかるよう工夫をしています。例えば、入眠後の覚醒に関わる腸内環境を踏まえ、どのような食事や生活習慣を取り入れると有用菌を増やしやすいかを具体的に提案しています。この生活習慣と腸内環境を組み合わせたアドバイスロジックは、現在特許を申請しています」

覚醒が変わる「9分間の仮眠」をテクノロジーでアシスト

脚光を浴びたのが、自身のコンディションを可視化し「攻めの休息」へと変える最新プロダクト。その筆頭が、京セラを含む3社連合が挑む、仮眠特化型のトータルソリューションだ。

中核を担うのは、プラスの仮眠専用チェア「Office Nap®(オフィスナップ)」。最大の特徴は「あえて寝かせすぎない」設計にある。深い眠りによる起床時の倦怠感を防ぐため、リクライニング角度を緻密に計算。顔周りを覆うシェードは、オフィスの喧騒を遮断し、心理的な没入感をもたらす空間を作り出す。

仮眠専用チェア「Office Nap®(オフィスナップ)」
仮眠専用チェア「Office Nap®(オフィスナップ)」(写真:プラス)
仮眠専用チェア「Office Nap®(オフィスナップ)」
仮眠専用チェア「Office Nap®(オフィスナップ)」(写真:ヒルズハウス)

さらに、仮眠の必要性をデータで判定するのが、京セラ開発のアプリだ。スマホカメラを90秒眺めるだけで、AIが瞬きや瞳孔の動きを解析。疲労度測定の世界的基準(PVT)に基づき、現在の覚醒度を推定する。主観的な「まだ頑張れる」を排し、科学的なデータで休息を促す仕組みだ。

技術の結晶とも言えるのが、耳からの血流計測で「理想の起床タイミング」を特定する血流センシングイヤホンだ。睡眠の深さには複数の段階がある。短時間仮眠では、深く眠りすぎるとかえって起床後のぼんやり感につながるため、浅すぎず深すぎないタイミングで起きることがポイントだ。

京セラは、筑波大学との共同研究により、その絶妙なタイミングの判定を可能にした。脳波計以外では困難だった「睡眠段階2」のリアルタイム判定を実現。「睡眠段階2」に入ってから9分で起床を促すことで、20分程度の短時間の中でパフォーマンスを最大化させる「短時間仮眠(パワーナップ)」を正確にコントロールする。

血流センシングイヤホン
血流センシングイヤホン(写真:筆者撮影)
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