近所の豪邸は20億円!ロンドンで見た海外富裕層の「有事に備える」教育移住…情勢が揺れる今、子の選択肢をどう広げる?
金融の世界では、資産を1つの国や通貨に集中させることはリスクだと言われます。だから株式や債券、通貨などを分散して持つ。
同じ考え方を、彼らは教育にも当てはめています。子どもが海外で学ぶことで、将来の進学や就労の選択肢が複数の国に広がる。
いざという時に、別の国で生活やキャリアを築く道を残しておく。つまり教育そのものが、国のリスクを分散する保険になるのです。
日本も他人事じゃない!「普通の家庭」にできること
こうした発想は、これまで日本ではあまり意識されてきませんでした。日本は長く、政治も社会も安定した国だったからです。しかし最近、子どもを持つ親の間で漠然とした不安を感じる声も増えているように思います。
昨今の地政学的緊張や、憲法改正議論、防衛費増額、少子化や財政問題。一つひとつは政治の議論のテーマですが、それらが重なると「この国はこの先どうなるのだろう」という感覚が生まれることがあります。
SNSで広がった「#ママ戦争止めてくるわ」というハッシュタグも、そうした空気の表れだったのかもしれません。
確かに、ロンドンの名門校に通わせたり、海外に不動産を持ったりすることは、多くの家庭にとって現実的ではありません。
実際、ロンドンの私立校の学費はここ数年で大きく上昇しています。娘が通っていた学校の現在の学費を調べてみると、1学期1万735ポンド。円安の影響もあり、年間では660万円ほどになっていました。これは当時の2.6倍の価格水準です。
このような教育環境は、確かに一部の富裕層のものです。ただ、重要なのは必ずしも移住することではありません。「外の世界とつながる選択肢を持っておくこと」です。
語学を実践レベルまで高めること。海外大学という進路を知っておくこと。短期留学やオンライン教育で世界と接点を持つこと。こうした経験は、子どもが将来「どこで生きるか」を自分で選べる可能性を広げます。
Wealth Flightの本質は、富の逃避ではありません。それは、家族の未来に選択肢を残すことです。1つの国にすべてを依存するのではなく、世界に複数の可能性を持つ。
教育とは単なる学歴のための投資ではありません。それは、子どもの未来の自由度を高める投資でもあります。
ロンドンで見たあの豪華なタウンハウスは、単なる富の象徴ではありませんでした。あれはきっと、未来への保険だったのだと思います。
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