大手企業勤務ながら3つの複業こなす元ラグビー日本代表、"四刀流ビジネス"に導いた「超戦略的セカンドキャリア術」

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「スポーツ支援の会社を立ち上げたのは、スポーツとビジネスをつなぐ仕事がしたかったことに加え、長期的にスポーツの価値を高めたいと考えたためです。軸がぶれずに目的をはっきりさせようと考えました。もともと個人事業で子どものアカデミーなどのスポーツ支援も手がけていたので、スムーズにスポーツ事業を始められたと思います」

アスリートがロジックで将来を考えられる仕組みを作る

正海智大さん
引退後、中央区泰明小学校での周年イベントにてラグビー協会と一緒に体験会を実施した(写真:正海さん提供)

新会社で取り組むべき事業は、スポーツチームの収益力改善とアスリートのセカンドキャリア支援の2つだ。

「今のスポーツチームの企業スポンサーは8割以上がビジネス目的です。昔のような人情が先に来るようなスポンサーはますます減ります。スポンサーに応援してくれる価値を提供するチームを作ることが必要です」

セカンドキャリア支援の方で今後ポイントになるのは、いかに現役の頃からセカンドキャリアへの意識を身につけるかどうかだという。

「現役中から引退後のことを考えるのはどうかと思うかもしれませんが、スポーツ選手を引退してからの方が人生ははるかに長いのです。ですので、現役中から将来のセカンドキャリアにつながるようなスキルを身につけることは大きな意味があります。また、こうしたスキルがむしろ競技に役立つことも多いはずです」

スポーツ支援会社はまだ立ち上げたばかり。メンバーは3人ほどとまだ少ないが、スポーツの経験がビジネスに役立つ確信はある。

「アスリートがスポーツをやりながら将来についても考えられる環境作り、肌感覚ではなくロジックで考えることができる仕組みを構築したいです。それによってスポーツ選手の価値を上げ、結果としてビジネスと結びつけたいです」

正海智大さん
引退後の2023年、ラグビーコミュニティ「ラグビーキッズ」と一緒に小学生を対象としたNZ遠征を企画・実行した(写真:正海さん提供)

ラグビーと言えば、「ワン・フォー・オール オール・フォー・ワン」「ノーサイド」という有名な2つの言葉がある。いずれも選手同士が互いに敬意を払いながら試合に臨み、一人の「人間」として生きるというラグビーの精神性の高さが体現されている。正海さんのビジネスもまさに「人間」を中心に据え、スポーツとの架け橋を築こうとしている。彼の周りからどんなビジネスが生まれるのか、非常に楽しみである。

岩崎 貴行 ジャーナリスト・文筆家

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いわさき たかゆき / Takayuki Iwasaki

1979年埼玉県生まれ。2003年早稲田大学政治経済学部卒業、同年日本経済新聞社に入社。政治部、金沢支局、社会部を経て、2013~2020年文化部で音楽(ジャズ・クラシックほか)や文芸などを担当。さいたま支局キャップ、地域報道センター次長も務めた。2024年9月に同社を退職し、同年10月から出版社勤務。専門は音楽を中心とする芸術文化で、音楽雑誌やネットメディアなどへの寄稿多数。東日本大震災、福島第1原発事故などの取材に関わった経験から、環境問題、地域振興などへの関心も高い。

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