品女で探究授業も「どの科目を勉強すべきか…将来的にわかるように?」ブレインテックと学習の最前線

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これをきっかけに、塾への送迎時の車中と就寝前に瞑想し脳波を整えるトレーニングを始めた。

以前は国語で得点のばらつきが大きく、塾の中でも成績は最上位と最下位を行き来していたが、脳波を整えるトレーニングをしたことで、メンタル面が安定し、ケアレスミスが減って安定的に成績を維持できるようになったという。

また、中学受験を控えた小学6年生の例では、週に数回のトレーニングで偏差値が上昇した。本人はトレーニングの効果を言語化できず、保護者から見ても特に変わった様子はないが、成績が向上しているという。

これらに関しては、どのようなトレーニングがプラスになっているのかはもちろん、今後もさまざまな検証を行っていく必要があるだろう。

実際、記者もこのニューロスイッチを使用してみた。頭に装着すると計測が始まり、測定中は曲が3分間流れる。自分にあった曲を選べばよく、慣れれば効率的に瞑想ができ、脳波を整えることができると把握できた。

将来は腕時計型のデバイスで脳波を測れるように

課題としては、まず、記者からするとこのデバイスを頭に装着することが「めんどくさい」という点だ。品川女子の生徒からは「髪型が乱れるのが困る」という声もあった。男女問わず、思春期の生徒からすると人前で装置を付けることへの抵抗感もありそうだ。

イーロン・マスクはデバイスを極小化し、脳に埋め込むことを提示しているが、それが日本で実用化するのはそうは簡単ではないだろう。

そのため、ニューロスイッチのチームは将来的に、腕時計型などのデバイスを開発し、手軽に脳波が測れ、トレーニングができるよう研究を進めている。脳の近くにデバイスを装備する時ほどの精度は得られないものの、より手軽に利用できる形態を目指す方針だという。

成功のカギは習慣化だ。車での移動時間や就寝前など、日常の中にトレーニングを組み込む工夫が重要だという。受験生にとって、限られた時間の中で学習効率を高め、メンタル面を安定させるツールとして、ブレインテックの技術の応用が新たな選択肢となりつつある。

「今後、データが蓄積されれば、その学生が理系に適しているか、文系に向いているかといったことも分析できるようになっていきます」(平井さん)

テクノロジーは想像を超える速度で進化している。今後は学習の効率もテクノロジーによってより向上することが期待できるようだ。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
杉浦 由美子 ノンフィクションライター

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すぎうら ゆみこ / Yumiko Sugiura

『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)で知られるベテラン。ほかにも『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。「ダイヤモンド教育ラボ」「中学受験ナビ」「マネーポストWEB」などで教育をテーマに連載をしている。実家は2代にわたって塾を経営。

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