品女で探究授業も「どの科目を勉強すべきか…将来的にわかるように?」ブレインテックと学習の最前線
「ニューロスイッチ」は健常者の短期記憶力向上にプラスに作用するといわれている。
Solvvyの開発担当者は自分が大学受験の時に苦労した経験から、学生のためにブレインテックの技術を役に立てられないかと思い、学習支援ツールとして開発をしていったという。
さて、学習支援でどう「脳波を測るデバイス」を使うのか。まず、脳のアルファ波は脳が不要な情報処理を「遮断(抑制)」する際に高まる。
パソコンで例えるなら、複数のプログラムを起動して動作が重たくなった状態から、不要なタスクを閉じてリセットし、メモリを解放してサクサク動く状態に戻す動きに近い。
このフラットな脳の状態から、暗記などの学習をすると効果的だということが東京大学病院の研究でも実証されている。
そこで「ニューロスイッチ」で脳波を測り、アプリでアルファ波が出ているかを確かめる。アルファ波が高まり、脳がリラックスしている状態になっているかをデバイスで測定し、仮にそうなっていなければ、瞑想などを行うことで、脳波を調整していく。
「将来的には、脳がこの状態だからどの学習をすると効果的かということがわかるようになります。英単語を覚えるといいか、数学の難問に挑戦すべきかといったことが脳波の測定でわかるようになっていきます」(Solvvy クラウドサービス推進本部 Solvvy LAB.室長 平井祐希さん)
品川女子でブレインテックの探究学習プログラムを実施
このようなブレインテックを学習にどう使っていくかという試みを現役の高校生たちはどう捉えるのか。
2025年、東京都の品川女子学院では、この「ニューロスイッチ」を通してブレインテックを探究するプログラムが7回にわたって行われ、効果の検証とマーケティング戦略の立案に取り組んだ。
もともとSolvvy役員が品川女子学院と交流があり、ブレインテック講座を提案し採用された。
授業ではまず、「ニューロスイッチ」がきちんと脳波を測っているかを検証し、そこから実際にどう学習に効果があるか、商品化してどうプロモーションすべきかを考えていった。
自分の脳の状態と、デバイスが検知した結果が一致したと確認できた一方で、「学習するのに適した状態」を把握することの難しさにも直面した。脳波には個人差があり、どの脳波ならば学習効率が高くなるかは個人差があるからだ。
アルファ波が少し整うと学習効率が上がる生徒もいれば、かなり整った状態にならないと効率が上がらない生徒もいる。そこで生徒たちからは「個々の学習に向いているコンディションを把握する作業が必要」という提案があった。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら