2000形のデビューは1995年。まず2本が登場し、その後2001年までに計9本が造られた。
運転車両部車両担当・喜多見事務所担当課長代理の鈴木剛志さんは90年代後半に登場した特急ロマンスカー「EXE」30000形の2次車、2000形の3本目の編成を皮切りに、数々の車両設計に携わってきた。2000形については「今後の小田急の標準型にしていきたいという思いのあった車両」と語る。
最大の特徴は「ドアの幅」。小田急に限らず、日本の通勤電車のドアは幅1.3mが標準的だ。だが、2000形は先頭車両の乗務員室のすぐ後ろにあるドアが幅1.3mなのを除けば、ほかは幅1.6mと広い。乗客の乗り降りにかかる時間を短縮するために考えられた構造だ。
幅1.6mのドアが並ぶ
2000形の登場に先立つ91年、小田急はラッシュ時の乗降時間を短縮する狙いで、ドアの幅が2mもある「ワイドドア車」を導入した。ただ、時間短縮の効果はあったものの、長さが20mの車体に幅2mのドアが4つあると、座席の数が減ってしまうのが欠点だった。
そこで、ドアの幅をなるべく広くしつつ、座席数も最大限に確保する「最適解」として考えられたのが幅1.6mだ。これにより、ドア間の座席は従来車両と同じ7人掛けを維持した。
ドア幅を広げるという大胆な設計の一方で、車体の基本的なデザインは88年に登場した先代の車両「1000形」を踏襲した。側面はドアが広がった分、車体の両端の窓は細長い戸袋窓だけという特徴はあるものの、電車の「顔」にあたる前面はほとんど同じ。車両番号の文字が青から銀色に変わった程度だ。よほどの鉄道ファンでもなければ、違いはわからないかもしれない。





















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