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建国時には"辺境の地"であったはずのアメリカが、世界における《例外の国》になり得た真の原動力

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ベンジャミン・フランクリンは、「アメリカの建国の父」の1人であり、アメリカの独立運動の指導者である。凧の実験で雷の正体が電気であることを証明した科学者でもあり企業経営者であり政治家でもある実践家であった。「時は金なり」という格言を残したりもした。

当時、イギリス領だったマサチューセッツ州ボストンに生まれた、生粋のアメリカ人である。ということは、資本主義精神の根本的なモチベーションは、アメリカで生まれたともいえる。

初めは偶然ではあったかもしれないが、それがあったからこそ、イギリスで生まれた資本主義が、アメリカで花開いたと考えることもできる。

トランプが目指す「価値観の革命」

アメリカはこうしたDNAを内包した国であり、それはいまも変わらないと思いたい。しかし、このDNAが近年、アメリカのエリート層の理想主義的・左翼的価値観、DEIやポリティカル・コレクトネスによって崩壊しかねない状態にある。

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実際、ハーバード大学の学生のあいだでは、頭の中はエリート意識で一杯であるにもかかわらず、口先では平等を訴えるという、「建前と本音の不合一」が生じているとの指摘が目立つようになった。

建前と本音の合一が、既得権益にすがりつくことなく、常にフロンティアを目指す精神を持ち続けるのに必要であるとするならば、まさにアメリカの美徳ともいうべき良い側面が、崩れかけていることを意味する。

だからこそトランプ大統領は、目指す政策のひとつとして「価値観の革命」を掲げていると解釈できるのだ。

フランスの思想家エマニュエル・トッドはこのプロテスタンティズムが消滅してしまったことが、アメリカの致命傷になっていることを指摘し、アメリカが西欧とともに敗北すると論陣を張っている。

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