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学校を変えた、困っている子は「校長室に登校」《担任一人に背負わせない仕組みで"排除しない教育→学校文化"を形に》

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全教職員に向けた「インクルーシブ研修だより」(写真:筆者撮影)

「インクルーシブ教育に関することや国の教育動向、関連する書籍の紹介、校長室での日々の出来事などを取り上げながら、先生方が自分の指導のあり方や考え方を整理できるように、という思いで書いてきました。いわば、教師としての先輩からのメッセージのつもりです。

昨年度は、当校の6年生が決めた『思いを受け継ぎ挑戦する』という学校スローガンを見て、『自分は何に挑戦するのか』と考えました。そして、毎日このたよりを書くことを自分の挑戦にしました。結果として、212号まで続けることができました」

このたよりは毎朝、教職員が出勤すると机の上に配られている。日々の業務に追われる中でも、インクルーシブ教育に関する考え方や情報に自然と触れ、学級づくりや授業づくりにつなげられるようにするためだ。特別な改革ではない。日々の積み重ねによって学校の文化をつくる――それが高橋氏のやり方である。

教室を飛び出す子どもを、担任一人に背負わせない

教室から飛び出す児童がいる――。学校では「困った子」と表現されがちな場面だ。しかし高橋氏は、その見方自体を問い直す。

「困っているのは子どもじゃなくて、先生なんですよ」

子どもは何か理由があって、教室から飛び出す。まず支援すべきは、対応に追われる担任だという。

桃井第一小学校では、子どもが教室を飛び出したら担任が職員室にヘルプを出す仕組みをつくっている。手が空いている教員や管理職が対応し、担任は教室に残って授業を続ける。

担任が教室を離れれば授業は止まり、「あの子がいるから授業が進まない」という不満が生まれかねない。そうした不満は、やがて「なぜ同じクラスにいるのか」という排除の論理につながる可能性もあるからだ。

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【「学び方」を子ども自身が選ぶ授業の風景】

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