【WBC】異様? 各国ユニフォームはナイキばかり…《日本だけミズノ製》で"格付けランキング1位"を獲得の「巧妙な戦略」

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ここまで読んで、「面白い話だが、自分には関係ない」と思った方もいるかもしれない。しかし、ミズノと侍ジャパンが実践したことは、どんなビジネスにも応用できる「見た目のブランド化」の原則だ。

原則1:均一化が進んだ市場では、「1つ違う」ことが最大の武器になる

ほかの19チームが横並びの中、ミズノの独自設計を貫いた侍ジャパンは、それだけで「別格」に見えた。

あなたの業界で競合他社が似たようなデザイン・見せ方をしているなら、あえて「1つだけ違う」ことを貫くことが、目立つための最短距離かもしれない。「みんなと同じ」は安心感をもたらすが、記憶に残るのはいつも「1つ違うほう」だ。

原則2:コンセプトは言葉ではなく「見た目」に変換せよ

「伝統と革新の融合」という言葉は誰にでも言える。しかし、それを2本の螺旋ストライプという「見た目」に変換したとき、初めてコンセプトは脳に届く。

会議室で何時間かけて議論しても伝わらなかったメッセージが、たった1つのデザイン要素で瞬時に伝わることがある。あなたの会社・商品が伝えたいメッセージは、どんな「見た目」に変換できるか。

原則3:感動体験と「見た目」をセットで記憶させよ

顧客が「感動した」「助かった」「嬉しかった」という体験をしたとき、そのときの「見た目」(ロゴ、パッケージ、担当者の服装)がセットで記憶される。だからこそ、顧客体験のピーク時に「一貫した見た目」を見せることが重要だ。

逆に言えば、バラバラな「見た目」は記憶の引き金を壊す。感動体験と見た目の一貫性が、ブランドの力を積み上げていく。

「日本の強さ」の象徴として世界の記憶に刻まれていく

国内メディアは試合の勝敗や大谷選手の本塁打・投手陣の好投に注目する。それは当然だ。しかし試合が進み、侍ジャパンの勝利が積み重なるほど、「世界1位のユニフォーム」という評価はより深い意味を持ち始める。

勝利の記憶がピンストライプと結びつくたびに、そのデザインは「日本の強さ」の象徴として世界の記憶に刻まれていくからだ。

これらはすべて、ビジネスの現場でも毎日起きていることだ。侍ジャパンのユニフォームは、その答えを鮮やかに見せてくれた実例なのである。

宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授

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みやもと ふみゆき / Fumiyuki Miyamoto

資生堂で33年間、商品マーケティングに従事し、「Ag+」などのヒット商品を開発。2018年より現職。専門はヒトとモノの売れる見た目をつくる「見た目戦略の科学」。著書に『見た目の戦略vol.1:人生を変える30の事実と対策』(Amazon KDP)、『ゼロ・プロモーション・マーケティング』(同友館)など

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