機械化せず手包みで1日17万個の"爆売れ"《豚まんチェーン》─「出店してほしい!」の声多数だが関西圏から出ない訳

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たとえ催事でも店舗で包み、蒸した豚まんを提供する(写真:筆者撮影)

「会社を大きくしたいわけじゃない」

これまでの話で、関西圏以外に出店できないことは、よくよく理解した。しかし、これだけ売れているのなら「150分」以内の関西圏でもっと拡大もできるのではないか。

「基本的に、会社を大きくしたいわけではないんです。店舗数も別に増やしたいわけじゃない。それよりも、とにかく味を落としたくない、落とさない。無理せず、うちを大きくしてくれた関西の方々の期待を裏切らないことが大事だと思っています。関西の身近なところにある店、というのがベースです」

味の担保がなにより最優先。そうなると、生地が運べる近場だったとしても、技術を持つスタッフによる手作業が必要になる。だから店舗数を急拡大できないのだ。

従業員はアルバイトを含めて約1000人だが、うち社員が約800人と、社員比率が非常に高いのもそのためだ。

「豚まんを作る工程は、今日明日来てすぐできる仕事ではないので。一番大事にしなければならないところを、社員にやってもらっています」

さきほども書いたように、確かな技術を持つスタッフを育てるのには、少なくとも1年かかる。1店舗を新たに作るためには、少なくとも1年前から準備しないとできない。だから、急には増やせない。

豚まん作りをマスターするには、最低でも1年が必要(写真:筆者撮影)

ちょっと意外な話だが、551は社内恋愛を経て、夫婦で働いているスタッフがとても多いという。

「販売員と、豚まんを作っている人と、豚まんを蒸している人。お客様を待たせないためには連携しないとダメなので、チームワークが生まれるんです。喋ってコミュニケーションを取らないとできない仕事だから、自然と距離感が近くなるのかもしれませんね」

販売スタッフ、製造スタッフの間では盛んにコミュニケーションがとられていた(写真:筆者撮影)
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