こうして、551の豚まんが誕生した。当時の価格はわからないが、1970年代は100円だった。現在は1個230円。約50年で2.3倍。物価の変動を考えれば、ほぼ据え置きと言っていいのではないだろうか。
なぜ「蓬莱」は3つあるのか
豚まんが名物になり客足が増えた1962年頃、創業メンバー3人はそれぞれ独立することになった。喧嘩別れではなく、事業が軌道に乗ったからこそ、それぞれが自分の店を持ったのだ。
こうして、3つの「蓬莱」が誕生することになった。今も本店のすぐそばにある「蓬莱本館」と「蓬莱別館」が、羅さんの仲間が独立して始めた2店舗だ。
しかし、近隣の中国料理店の名前が同じではちょっと支障がある。そこで、羅さんの店のほうでは「自分たちの店をわかってもらいたい」と、店名の前に551という数字を冠することに。
由来は、ふと目に入った紙巻きタバコ『555』だったそうだ。「数字はどんな人も覚えやすい」と考え、羅さんは当時の電話番号の下3桁だった「551」を店名に使うことにした。
「そのとき、フリガナで『ここがいちばん』と書いていたので、じゃあ地域一番の店を目指しましょうと」
「電話番号のゴロ合わせを標語にしただけ」と言えばそれまでだ。 けれど551は今や、地域一番店どころか関西一番店になっている。





















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