ほかの席を見ても、1人客、2人客もみな4人がけテーブルに通されゆったりとくつろいでいる。客層は幅広い。30代、60代の夫婦、20代の女性2人組、40〜50代のおひとりさまが数人。観光客だけでなく、明らかに地元の常連らしき客も多い。おひとりさま以外はみな、楽しげにおしゃべりしている。
どうして筆者が551のレストランに来たのかというと、取材前に、その実力を知りたかったからだ。豚まんは「大阪土産の定番」としておなじみだ。だが正直に言えば、私自身「そこまで言うほどおいしいのか?」という疑いがあった。新大阪駅構内や伊丹空港で行列に並び、出張先で配る。「渡す側」の記憶ばかりが積み重なって、「食べる側」の体験が薄かったのだ。もしや、話題性やCMの刷り込みで「定番」になっているだけではないのか――。
しかし、ぷつりと会話を止めて夢中で食べる“客たちの沈黙”に疑念はみるみる揺らいだ。
6品で1800円。「551点心セット」の実力
けれど、食べてみないことにはまだ「真の実力」はわからない。でも、何を食べればいいのか? あらかじめ、株式会社蓬莱広報の八田実紀さんに確認したところ、「551点心セット」1800円をおすすめされた。「食べたらひとまず551の魅力を一通り体感できる」何を頼んだらいいかわからない人にもおすすめのセットだという。
注文から約8分待って、くだんのセットがやってきた。せいろ、小皿に春巻きと甘酢団子、杏仁豆腐。せいろの蓋を上げると、ほわんとした湯気と海老の香りと共に、豚まんと海老シューマイが現れた。そして、青い鉢には蒸し海老の乗った担仔麺(タンツーメン)。盛りだくさんのラインナップだ。
まずは担仔麺から。鶏ガラベースのスープに塩の風味がくっきり効いて、八角を効かせた豚そぼろともやしのシャキシャキ感が好アクセント。小うどんのような感覚でするすると食べられる。
点心も期待を裏切らない。海老シューマイの中にはエビがゴロゴロ。春巻きは揚げたてで、パリッと皮を破ると豚肉、春雨、たけのこの風味が重なり押し寄せてくる。





















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