ファストファッション衣料品が南アジア製造拠点に滞留、中東空域閉鎖で

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2025年4月、ダッカ郊外の縫製工場で撮影(写真:ロイター)

「ザラ」ブランドを展開するインディテックスなど世界的なファストファッション企業向けにバングラデシュやインドから出荷される衣料品が今、現地空港で足止めされている。米国・イスラエルによるイラン攻撃で中東の民間空路が閉鎖され、エミレーツ航空やカタール航空が欠航を強いられているためだ。衣料品製造の3社が明らかにした。

南アジアは衣料品生産の一大拠点で、世界中のファストファッション業界はバングラデシュ、インド、パキスタンの工場で製造されたTシャツやドレス、ジーンズなどを常に仕入れている。

「ダッカの空港で動けなくなっている」

しかしインディテックスやM&S、ネクスト、プライマークなどの欧州ファストファッション企業を顧客に持つバングラデシュの衣料品メーカー、スパロー・グループのマネジングディレクターを務めるショボン・イスラム氏は「一部の当社委託生産品は現在、ダッカの空港で動けなくなっている」と明かした。

イスラム氏は「本来ドバイ経由で英国に送られるはずだったが、ドバイの空港が機能を停止しているため、われわれは非常に難しい状況に置かれている。代替ルートを探そうとしているが、複雑ではなくコストを節約できるルートは存在しない」と話す。

2月28日のイランへの攻撃開始以来、中東のほとんどの空域は閉鎖が続いており、世界屈指の便数が行き来しているドバイの空港も通常通り稼働できず、カタール航空やエミレーツ航空、エティハド航空などの多くの便が欠航している。

シドニーのコンサルティング会社トレード・アンド・トランスポート・グループのマネジングディレクター、フレデリック・ホースト氏は、南アジア地域は通常、こうしたペルシャ湾岸諸国の航空会社の旅客便、一部は貨物専用便を利用して、製品を出荷していると指摘した。

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