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予知能力者は「幸せになれない」? 残酷すぎる宿命に『フリーレン』南の勇者が示したまったく新しい答え

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実際、南の勇者は本編でほんの数話しか登場していないにもかかわらず、『葬送のフリーレン』第1回キャラクター人気投票で8位を獲得しています。登場時間の短さを考えると、異例の人気です。それだけ多くの読者の心に刺さったキャラクター造形だということが、この数字からも伝わってきます。

未来を知りながら、それでも選択するということ

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以上を振り返ってみると、未来予知という能力は、創作においてこれほど「扱い方が難しい」能力はなかなかないと感じます。

最初からすべての答えがわかっているキャラクターを描こうとすると、人間的な葛藤や成長が生まれにくくなります。驚きも迷いも失敗も、物語の豊かさを支える要素のほとんどが消えてしまいかねません。だからこそ、多くの作品において予知能力者は「悲劇的な存在」として描かれてきたのでしょう。全部わかっていることが、そのままその人物の呪いになるのです。

しかし、南の勇者のような存在は、その問いに一つの突破口を与えてくれます。未来を知ることと、それでも選択することは、矛盾しないのかもしれません。むしろ「結末を知った上で、なお何かを選ぶ」という姿こそが、もっとも人間的な行為の一つなのではないでしょうか。

未来予知とは、万能の力であると同時に、「知ってしまった者」にしか背負えない十字架でもあります。そしてその十字架を前にして、どう振る舞うかによって、そのキャラクターが本当に輝くかどうかが決まるのでしょう。

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