大量飛散でいつもの薬が効かない!重症花粉症で注目の治療薬「ゾレア」とは?内科医が教える"最新治療の2ステップ"
重要なのは、ゾレアは「すでに受容体に結合してしまったIgE」には作用できないという点です。
したがって、花粉シーズンが本格化してアレルギー反応のスイッチが入る前に治療を受け、遊離IgEを受容体に結合させないようにしておくことが、先に述べた戦略的な上流介入の要諦となります。
■花粉症に対する有効性
続いて、ゾレアの有効性について見ていきましょう。
ゾレアは、国内臨床試験において厳密に立証されています。
臨床試験では、フェキソフェナジン塩酸塩(抗ヒスタミン薬)を服用しているスギ花粉症患者に対し、ゾレアを上乗せ投与しました。その結果、偽薬(プラセボ)を上乗せした群と比較して、症状ピーク期の鼻症状スコアにおいて、ゾレア投与群は統計学的に極めて有意な改善を示しました。
主な副作用として、注射部位の赤みや腫れ、痛みなどの局所反応が報告されています。臨床データによると、バイオ製剤特有のリスクとして、稀にアナフィラキシー、めまい、疲労感が表れる可能性があるため、アレルギー専門医による適切な管理が不可欠とされています。
薬代は最大で1カ月5万円
■ゾレア治療の具体的な流れ
治療を始めるには、血液検査が必須です。
初回診察では、まずスギ花粉に特異的なIgE抗体がある(陽性である)ことを確認します。陽性だった場合、体重と血清中の総IgE濃度を測定します。この薬は体重と血清中のIgEの量を換算して、投与量を決める必要があるためです。
1週間後、検査結果から1回あたりの投与量(75〜600mg)と投与間隔を算出し、治療を開始します。
血清中のIgEがとても高い場合は2週間隔、それ以外の方は4週間隔で注射を繰り返します。スギ花粉症は2〜4月がシーズンですので、2〜3回の治療で済む方が多いようです。
■費用と受診条件
2~3回の注射で快適な春を過ごせるのであれば……と考える人も多いと思いますが、残念ながら障壁となるところがあります。1つは適応条件、もう1つは値段です。





















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