野球中継では、1978年の日本シリーズ「疑惑のホームラン」では、1時間19分に及んだ試合中断時間をアナウンサーとしてつないだ。さらに1979年日本シリーズ「江夏の21球」ではラジオ中継を担当している。
島村氏と旧知の筆者は、さっそく連絡を取った。
「なりたくてなったアナウンサーではないのに、この年齢まで続けて、またWBCの中継もすることになっちゃった」
島村俊治アナは、そう切り出した。
「WBCも第1回からJ SPORTSでずっと中継を担当してきました。今、数えてみたら担当した試合は30試合を超えていました。第2回大会では、原辰徳監督率いる侍ジャパンと韓国の決勝戦も担当しました」
大谷翔平の活躍だけじゃない「見どころ」
――今回のWBCの「見どころ」は何だと思いますか?
「日本中はもちろん、侍ジャパンや大谷翔平の活躍に集中するでしょうが、私はこの機会に世界各国の野球に目を向けてほしいと思います。
例えば、ベネズエラ、ドミニカ共和国など中南米の選手はアメリカにたくさん選手を送り出していますが、メジャーリーガーだけでなく、マイナーでずっとプレーする選手、メキシコや世界各国のリーグでプレーする選手もいます。30歳を過ぎてもマイナーで野球を続けているような選手もWBCに出場しています。そういう選手の存在に気がつくのも良いことだと思います。
また、ブラジルは強い国とは言えませんが、日系人が多く、監督はヤクルトのヘッドコーチの松元ユウイチです。彼は野球留学生としてヤクルトに来ました。
今回の解説には、元ヤクルト監督の真中満さん、高津臣吾さんが入っていますが、この2人は松元監督の選手・指導者時代をよく知っています。そうした部分も意義深い話が聞けるのではないでしょうか」
――今回の侍ジャパンの戦力はどうでしょうか?
「アメリカは今回、全員がトップクラスのメジャーリーガーです。アーロン・ジャッジをはじめ、全員がスター選手です。それにドミニカ共和国もベネズエラもトップ選手をそろえています。
日本では『侍ジャパンの連覇なるか?』みたいな話になっていますが、客観的に見れば、こうした強豪国に比べて日本は勝っているとは言いがたいと思います。
日本の勝敗に一喜一憂するのもいいですが、国際大会の良さは、スポーツだけでなく世界の国、人々に触れることです。私はオリンピックなど国際大会で世界各地を回り、いろんな人々と交流しましたが、世界を知る、人間を知る面白さも味わってほしいですね」
各国の戦力分析が次々と口をついて出る。島村アナは、すでに全20チームの陣容が頭に入っているようだ。伝説のベテランアナの加入で、Netflixの中継はさらに期待感が高まっている。
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