大学教授のトリセツ【実践編】転身前に知るべき「4つの実態」、シビアな業績至上主義と狭き門を突破する秘訣&年収事情
教員、もしくは「教授」の肩書にこだわらないのであれば、実務経験を生かす別の形態として、大学には学生支援に関わる専門職が存在する。その代表例が「学生アドバイザー(アカデミック・アドバイザー)」である。
学生アドバイザーは、学生の学修計画、履修登録、キャリア形成、生活面の相談などを総合的に支援する役割を担う。アドバイザーは学生の成長を促す伴走者として位置づけられ、大学教育において重要性が高まっている。
この職種は大学職員として採用されることが多く、教員のような研究実績は求められない。ビジネス経験を生かしながら学生支援に携わることができる点で、社会人にとって現実的な選択肢となる。
なお、学生支援の専門性を示すうえで、以下の資格は有利に働く。
・産業カウンセラー(民間資格):心理的支援に有効
・公認心理師(国家資格):学生相談室などで高い需要
・社会福祉士(国家資格):障害学生支援や生活支援に活用可能
後悔しないために押さえたいポイント
大学の先生になりたくてもなれない人がいる。なれたものの、向いていない人もいる。
筆者は「大学の先生になればいい」「なるな」とも言っていない。決めるのはあなたしかいない。ただし、決断する前に、アカデミアという異次元の世間の実態を知り、自分のキャリアを冷静に見極めてほしい。
大学教員への道は険しい。一方で、学会での評価に直結する査読論文を積み上げ、自身のビジネス経験を学術的な理論へと昇華させる労を惜しまない人、そして学生の成長に立ち会うことに金銭以上の報酬を感じられる価値観を持つ人にとっては、非常に良い選択肢となる。社会人大学院では、ビジネスパーソンや経営者と互いに学び合う機会にも恵まれるだろう。
前述した厳しい実態を十分に踏まえ、教育・研究実績の構築という具体的な要件を満たして挑むのであれば、大学教員という道は第2の人生を豊かにする糧となる。
最後に一言添えるとすれば、「副作用にはご用心を」。これが本「トリセツ」の注意書きである。
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