「一流大学出身、履歴書は申し分ないのに…」AI使った完璧な履歴書→入社後大暴れの"隠れモンスター"を見抜く方法

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スキルや経歴だけで採用を決めると、往々にして「手痛いしっぺ返し」を食らうことになります。

実際にある会社では、こんな悲劇が起きました。

人事部が「10人採用」という目標(KPI)を達成するため、理念や社風への適合性を二の次にして人員を確保しました。ところが、無理に集めたメンバーは長続きせず、周囲とのトラブルが多発。その尻ぬぐいに追われた優秀な既存社員が心を病んで退職してしまったのです。その様子を見た他の社員も次々と辞めていき、社員を増やすつもりが、結果的に減ってしまうという「悪夢」のような事態に陥りました。

私の前職時代の話です。研修会社で働いていましたが、中途社員として入社してくるAさんという方がいました。Aさんの履歴書は、まさにピカピカ。一流大学を出ているし、それまで担当していた会社を質問すれば、「世界最大級のポータルサイトを運営している会社のマネジメント研修をやっていました」とのこと。

これはすごい人材が来てくれた!と社内は沸きました。期待とともに採用を決定し、一緒に働き始めたのです。

ところが、実際に働いてみると、Aさんは、驚くほど自分中心でわがままな方だったのです。気に入らないことがあると、声を荒らげて社内で怒鳴り散らす。関わっていた事務社員は体調不良になり、Aさんの上司であった専務は心療内科に通うことになりました。私はと言えば、あまりの傍若無人ぶりに耐えられず休日になると、気持ちを落ち着けるために海を見に行くという生活でした。

そして、社内だけのトラブルなら、まだ我慢も出来たのですが、困ったのはお客さまの前でも同じだったことです。超大手食品メーカーのコンサルティングに一緒に入ったことがあるのですが、コンサルティングが中盤に差し掛かり、お客さまと会食しながら今後の取り組みを相談しましょうということで、会食がセットされました。ところが、お酒に酔ってきたこともあるのでしょう。だんだん、本性がむき出しになってきてしまい、会食の席で「自分の給料が少なくてやってられねぇ」「うちの社長に何か言ってくださいよ」と会社への不平不満をお客さまにぶつけ始めたのです。私はそれまでAさんの隣で気分よく赤い顔して飲んでいたのですが、酔いも醒めて顔面蒼白です。慌てて話題を変えて、お客さまにお詫びしつつその場はお開きとなりました。

その後、Aさんは何度もトラブルを引き起こした挙句、捨て台詞を吐いて辞めていきました。これらは、Aさんが入社して半年間で起きた出来事です。社内にネガティブなエネルギーを充満させ悪影響を与えて、まるでハリケーンのように社内を荒らして去っていきました。この時ほど、採用の大切さを痛感したことはありません。

スキルは教えられるが、「価値観」は変えられない

採用は単なる「不足人員の補充」ではありません。会社を発展させていくための「仲間づくり」です。 スキルは後から教育できますが、その人の根底にある「価値観」や「器量」を変えることは極めて困難です。

そこで重要になるのが、面接における「人間性を深掘りする質問」です。

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