選手団会見で「りくりゅうペアや中井亜美選手ばかり」「スノボ選手にも質問して」の声…冬季五輪が《フィギュアスケートばかり注目》される背景
筆者自身も競技会場で泣いている観客を何度か見たことがありますし、制限や賛否こそあるものの、演技終了後にプレゼントや花束を投げ入れる姿は本気そのものでした。そんなファンもまたフィギュアスケートの独特な世界観を構成する要素の1つなのでしょう。
「感情移入のレベルが違う」のは、もちろん芸術性の高さだけが理由ではありません。まずフィギュアスケートをはじめるのも続けるのも多くの時間や金銭、覚悟やストイックさが必要であること。多くのスポーツのように誰でも気軽に楽しめるものではなく、選ばれた人や強い意思で続ける人のみが追求できるものと感じているファンは少なくありません。
あるテレビマンは「フィギュアスケートのファンはいい意味で、選手の成長や奮闘を見守るパトロンのような存在」と語っていました。
採点競技ならではの「不条理さ」
筆者も以前フィギュアスケートの熱心なファングループに取材したことがありますが、驚かされたのは「日本にも海外にも、若手にもベテランにも推しの選手がいて、バックボーンや精神面の課題なども含めて追いかけている」という人の多さ。
“推し”の幅と人生そのものにも注目するという点は、これも他のスポーツにはあまり見られないものと感じたのです。
選手の演技にはそこに向かうまでの過程、人柄、生き様がにじみ出るほか、演技終了後に採点結果を待つキスアンドクライでの明暗も含め、物語性の高さは特筆もの。「各選手にストーリーがあるうえに、これほど笑顔や涙が見られるスポーツはない」と言っていいのかもしれません。
事実、ミラノ・コルティナ五輪でも、中井選手や坂本花織選手の涙や笑顔が感動を誘っていました。




















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