「娘の奨学金を母親が散財」→「バレると一瞬の改心ののち逆ギレ」…毒親サバイバー30歳女性が「春になると思い出す」最悪の記憶

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「今度は何したん?」

「ワシもまだ詳しいことはわからんのじゃが、どうも運転でもめたとかで警察呼んだらその警察とももめて、応援呼ばれて連れて行かれたゆうんじゃ」

こんなに恥ずかしいことはないだろう。ただでさえ、奨学金の使い込みという悪事が暴かれたばかりなのに、どうして警察のお世話にまでなっているのか。親が犯罪者になってしまったのなら、卒業後の進路がかなり狭まるな。なんて、脳の奥のほうで冷静に思考を回転させていた。

娘の奨学金を使い込んだ親の末路

警察のお世話になった結果、母は精神病院へ入ることになったらしい。一時期は、檻付きの部屋で過ごすことになったほど、状態が良くなかったという。

奨学金の管理は祖父母へと移り、使い込まれた分を祖父が補填したうえで無事に学費を支払ってもらえた。さらに、退院した母が謝ることはなかったが「これからの学費は自分が払う」と申し出てくれたのだ。

一度はどん底に落とされたものの、「改心してくれたんだ! これで普通の家族みたいになれるのかもしれない!」なんて、お花畑のような希望を抱いていた。……のだが、それから半年ほどで親が学費を払うことはなくなった。

「やっぱ無理だったわ! 退学するなり好きにして」と言って、学費の支払いを放り出してしまったのだ。確かに、私大の学費はとても高い。毎月ほぼ10万円ほど自由に使えなくなる生活に、筆者の母親が耐えられるはずもなかった。

途方に暮れた筆者は再び祖父に頼り、現状を説明した。祖父はとにかく筆者に甘い。祖父にとって、孫娘はかわいくて仕方がないからだ。その立場のおかげで、無事卒業までの学費の支払いを約束してもらえた。

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