腎機能低下が気になり、「薄味の食事も悪くない」というのなら、塩分を控えた食事を続けるのもいい。それで血圧が安定して高血圧を防げるなら、続けるに越したことはないだろう。
塩分制限以外の血圧対策で食を楽しむ
しかし、我慢に我慢を重ねて“食べられないストレス”を増大させているのであれば、「厳しい塩分制限」はかえって逆効果をもたらしかねず、やらないほうが腎臓のためになると著者は考えているそうなのである。
たとえば、食事や運動をがんばって脂肪肝や内臓脂肪を解消させれば、それだけで血圧が下がって安定してくることが多いのです。とりわけ、内臓脂肪の蓄積は悪玉のサイトカインの分泌を促して高血圧発症の原因になるとされています。ですから、塩分制限をがんばる前に、まず糖質の摂りすぎを控えたり脂肪を落とす運動をしたりして内臓脂肪を減らす努力をするほうが血圧を下げるのに効果的なのではないでしょうか。(147ページより)
つまり、厳しい塩分制限で無理に我慢を重ねるよりも、“別の方向”からの血圧対策を優先するべきだというのが著者の持論。そのほうがストレスもたまらず、結構環境も良くなり、結果的に腎臓に好影響をもたらすからだ。
たしかにそんなスタンスでいれば、純粋に食事を楽しめるだろう。そういう意味でも、これはなかなか画期的な考え方だと言えるのではないだろうか。
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