フェードアウトの方法としては、「評価されているけれど運命の人に出会って結婚」か「世界を見たくて留学」のどちらかだということで、婚約して留学したんです。
できなくて苦戦も「自分の軸」を発見
ところが、留学したらめちゃくちゃつらくって(笑)。留学生活はバラ色だと聞いていたのに。
英語は全然しゃべれなくて授業では無視されるし、1学期はボロボロでした。
でもたまたま、2学期に「家族法」(結婚、離婚、親子、相続など家族関係を規律する法)の授業を取ったら、これがおもしろかった。自分には英語にしてまで言いたい主張などなかったけれども、この分野については言いたいことがあったんです。
相変わらず授業では発言できなくて透明人間みたいな扱いを受けていたんですが、文献を読んで書くというのはできるんじゃないかと思い、レポート課題を一生懸命やりました。そうしたら先生が「エクセレント!(英語の『大変よい』)」と評価して返してくださって。
そのとき、「ああ、自分は社会に出てからこれだけ迷走したけれども、ここにいてよかった」と思ったんです。
そして、「読んで書くこと」こそ私がずっとやってきたかったことなのかなと感じました。そこから、自分を自分たらしめるものとして「読むこと」が自分のベースになったんです。
「家族法」も従来女性的と言われ、かつての自分なら軽蔑したような分野ですが、自分に女性という縛りがなかったり自分自身の気負いがなかったりすれば、最初から「好きだ」と素直に入ることができていたかもしれませんね。




















